七月になった。

七月になってからブログを書く暇も気力もなくなってた。今日はようやく。
ハイラインレコーズを閉めることにした。
去年が10周年。
結構長かったような気もするし、短かったような気もする。
もともとは、スペースシャワーとセップとUKPの三者で経営してた。
その後、UKPが抜けた時期もあり、そののちに、スペースシャワーの組織変更があったり、なんだかんだで、数年前からうちで100%やってる。
どうでもいい小ネタとしては、
開店当時の座組での会社名が株式会社ハイラインレコーズ
今の形になってからは株式会社ハイライン。
会社の枠組みが変わって、会社名が変わっても、
ハイラインレコーズは同じ名前で同じ場所で、ずっとやってきたのに、残念だ。

この11年の間、いくつかのいい事も出来たと思う。
下北沢にハイラインがある事は、意味ある事になったと思うし、なにがしかの役割を果たしてたと思う。
それは勿論、沢山の人に支えられたからだけど。
とにかくすんごく楽しかった。めちゃくちゃ楽しかった。
ハイラインでなければ出会えなかったアーティスト、スタッフ、お客さん、
あげていったら、キリがない。あまりにも多すぎて書ききれない。
すんごい沢山出会って、すんごく幸せだった。

アーティスト、レーベルの方々には様々な面で、とってもお世話になりました。
そして、ハイラインに来てくれていたお客さんには、何を言っても足りないくらい
感謝してます。ほんとうにありがとうございました。


ああ閉店か。
「使命が終わった」なんつって一見カッコつけたような事をナタリーで言ってるのも、
結局「景気悪くてたちいかない」って事を婉曲に言ってるだけだ。
でも、CD業界の縮小とか、不法ダウンロードがなんやらかんやらとか、聞き飽きた
マイナス要素が山ほどあっても、頑張ってるショップは頑張ってるし、
そこをチャンスに変えて、この厳しいご時世に発展してる店もある。
結局、ハイラインに関しては経営者が無能だったという事だ。
「もっとやってください」とか「無くなっちゃうんですか」とか声をかけてもらうたんびに『あぁすいません、僕がバカなばっかりに』と思う。
バリバリに売り上げが上がってれば、どうやっても続けていく方法はある。大改装だって、大移転だって、なんだって出来る。
とにかく今回は力尽きてしまった。
そして、自分の手で自分の店を閉めることになって、とっても悲しい。
当たり前だけど、とっても悲しい。
ほんと、お世話になった人、ありがとう。
特にお客さんとして利用してくれた方々、ありがとう。
どうせ次には何かやるんだから、閉店でなくて、一時休業にしても良かったんだけど、『リニューアルの為、半年改装』にしたらなんてアドバイスくれる人も沢山いたんだけど、
次に開く時は違う業態になっていると思う。
自主制作盤を中心にしたCDショップだけではない、何かをプラスした店、
あるいはプラスでなくて、そっちがメインでCDがちょっと置いてある場所、
どうなるか分かんないけど、
つまりは『ハイラインレコーズ』のようで『ハイラインレコーズ』でないモノをつくる事になる。
全く同じ名前で違う事やるのは、ダマシになっちゃわないかなぁとも思った。ここは一度けじめをつけないといけないと思った。

だからリニューアルでも休業でもなく、
ハイレインレコーズ下北沢店は今月半ばに閉店する事にしました。


おかげさまで、11年間、ものすごく楽しかったです。
ながいこと、ほんとありがとうございました。
ほんとありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。