誰が心にも龍は眠る

今日は椿屋の中田くんが出演する映画『誰が心にも龍は眠る 』の試写に行った。http://www.tagaryu.com/
15分ほど遅刻していった関係もあり、なかなかスクリーンと自分の間が掴めない。
はいりこめないでいるうちに物語はテンポよくスピーディに進行して、エンドロール。
うーん。これは何だった。不思議な手触りが残る。

隣にいた映像系のC君は「面白かったっす」と単純に言う。直感派だ。
ライターのTさんに一時間後に会ったら「分からないとこ多くて、まだ考えてるんですね」という。こっちは意味派だ。

モダンホラーのようでもあり、そうでないかも。伏線や隠し扉は沢山用意してあるけど、説明しないで飛ばし気味に進む。
面白かったから、もう一回見たい人がいてもいい。説明を求めてもう一回見る人もいるだろうな。
どっちにしても緩い中毒性はあると思う。
妙に引っ掛かる。
他人に説明したいけど、できない。
そんな映画になってた。

ヒロインの麻宮さん、あーこりゃ女優。魅力も貫禄も余裕もある。
中田くんは、ういういしい。映画用にカッコつけてない。
逆説っぽいけど、演技をすればするほど、その人の『素』が出て来るんだなぁと思う。
『素』と言ってもいい『裸』といってもいいけど、そこを出して来ないと、演じるって事はできないんだなと思う。
だから中田くんの『素』を垣間みたい人はきっと見るべき。
裸の中田くんが写ってるって、裸体でないですよ、裸体でない。
くどくして笑いをとろうってのは、西からきた悪い風だと思う。裸体でない。
役回りとしても、「いかした男」ではなく、同世代のそこらへんのアンちゃんを演じる事が求められてると思う。
そこらへんのアンちゃんとしていい味だしたと思うけど、コアでマニアックな中田ファンとしてはキメキメの裕二の方がズキュンと来るのもまた真理。
それは次回。
いやいや、あったらね。ないかな。
風呂に薔薇100本、みたいな映画もみたいけど。どうよ中田くん。