N.D.A

T社のTさんが来社。なんでそんなイニシャルトークなのかというと、先方から
「この話はN.D.Aでお願いします」
意味は分からないが、聞くのもカッコワルいので聞かない。でも雰囲気では分かる。言っちゃいけないんだな。
Tさんが帰ってから検索してみる。
ノー ディスクロジャー アグリーメントだった。
公開しない合意って意味だろか。
なるほどね。
内緒って言うよりN.D.Aって言った方が、スパイごっごみたいで、雰囲気でるかも。
そういう用語や考え方は、外資っぽいね。
そうなんだよ、ね。
表参道でも六本木でも新宿で渋谷でもない、世田谷のはしで、ほそぼそと気ままにレコード出してたつもりだったけど、外資とかワールドワイドな人とかが、いろんな話をしにやってくる。
いやだったら、無視しろって?
もう出来ないなぁ。そんな時代じゃないみたい。
ビニールのレコードがCDに変わって行くのを僕らは見た。体験した。
想像してたより、早くCDに塗り変わったね。
こんどの流れはもっと早いかもね。
CDが無くなるとは思わないけど。
でもCDという形態ではなく、音楽を知る、買うって機会が飛躍的に増えるんだろうな。
すんごいスピードで来てるよ。大変だよ。
選択肢が多彩になることはレーベルにとっても、ユーザーにとっても、いい事だと思う。
僕らにしてみれば、CDの他のいろんな形で販売する自由度があがると、面白い。
実験的な事に数多くトライできる。ユーザーは実験的な音に触れるチャンスが増えていく。
それはいいこと。

当節はいろんな種類の提案が多すぎる。
今日の話は内容にいちいち同意できて、きっとぼくらはソコと手を組んで何か始める。
そして、来週以降も別の会社が次から次へといろんな提案を持ち込んでくるんだろうなと思う。
多すぎて、ドコとドコとはやるべきなのか、判断つかなくなってくる。
最後は勘だったりする。
後は、担当の人の熱と粘りだったりする。
デジタルなのに決め手はアナログ
でも、やっぱそんなもんだよね。
間違っては無い。
配信だデジタルだっていっても、結局はパーソントゥパーソンなんだ。