師匠

師匠とかそんな言葉で呼んだことなけど、
仕事をする上でどうしても忘れていけない人が二人いて、
そのうちの一人。
音楽の仕事に入る切っ掛けを作ってくれて、
その上、今の職場に入る切っ掛けも作ってくれた恩人。
仕事をリタイヤされてたんで、あまり交流がなくなってた。いや全然。
普段生活していると、どんどん季節は巡っていくけど、
でも、ずっと持っていなくちゃいけないこと事も、忘れてはいけない事もあるんだなあ。
すいません、忘れていたわけではないのですが、いつも思ってたわけでもありません。思い出す機会を失ってました。
突然その人から電話があって、
どうやってこの電話知ったんだろうといぶかる程の無沙汰ぶり。大変申し訳ありません。
僕らが関わってた、ずっと昔のアーティストのずっと昔の音源を、このまま埋もれさすのでなく、ちゃんと陽の目に当てようよって、提案。
僕らが関わってたというのもおこがましい、僕は端っこではぁはぁいいながらプロの仕事についてっただけだ。
若いモンだったあのころからだいぶ経って、なんとか生き延びて中年になって、さん付けで呼ばれる機会も多くなって、
毎年毎年、新人にであって、新しいアイテムをリリースして、そんな暮らしを続けていくいくうちに
いつのまにか自分の出自とか、誰とだれに可愛がってもらったとか、世話になったとか、どんなヘマしてかばってもらったとか、沢山。
いろんな事を忘れていったり、忘れはしないけど鈍感になったり。
電話があってハッとさせられて、涙がでそうになりました。
微力ながら実現できるようがんばります。つーか、出来ることはなんでもやります。とそんな気持ちになりました。
そんな気持ちをも一度思い出させてもらえるのは、とってもありがたいなあと思いました。
ありがとうございます。