赤めだか

『連休なので』、
つっても別に、ほんとに全部休める訳ではない。休日であればあるほど大事なライブがあるのが昨今の事情。
それでも、昼間は事務所いかなくていいので、連休の恩恵は感じる。
というわけで
連休なので、
本を読むことにした。
ダイノジの大谷さんが激賞してた
赤めだか
『赤めだか』を買って読む。
あらら、こりゃ大変だ。ちびるぐらい面白い。
著者の立川談春とその師匠談志の物語が中心で、
やっぱ談志って人は最高に迷惑で最高に魅力的な、つまり大天才なんだなぁって、
そんなエピソードが満載で、そりゃ面白くないわけないんだけど、
さらに大変なことに、そんなエピソード抜きでも、とてつもなく魅力的な文章で、
何にもない時の、ヒラの文で既にもの凄く引き込まれる。
これは一体どこから来る魅力なんだろう。著者の視点かな、きっと文体のリズムも大きい。
いやいやいや、とにかくこんな風に、なんにも起こってないときでも充分面白いって文書ける人、ほんとすごい。
羨ましい。
多分これは真似や修行では身に付かないモンのような気がする。
その上で、弟子入りしてからの強烈な物語が丁寧に実に濃く描かれてるんだから、
なんだかもう、読んでる方にとっては至福の時間。
そりゃ、畑違いの自分ですら、肩に力入ってオススメです。
時間忘れて読みました。ほんと、読み終わりたくなかった。特に最後。