いのしし

会社のEさんがいのししって要る?って聞いてきた。
そんな唐突な質問に驚いた。
僕にとってのいのししの記憶はかなりおぼろげなもんで、
えーと昔々埼玉の奥の奥の方、森林公園のもっと先に実家がある友達がいて、
大塚くんていうんだけど、その人の実家のそばで食べたのが最初で最後だなあって思いだした。
20年以上前なんでどんなもんだか忘れた。
もしかして「いのしし鍋」って看板を通り過がりにみただけかもしんない。
記憶はアイマイだなあ。
ところで、なんでそんな質問がでたのかっていうと、
Eさんの友達の友達の叔父さんが狩猟好きで、毎年いのししを撃ちにいくんだけど、
誰も食べようとしなくて、身内はとっても持て余し気味らしい。
すんごい量あるんだって。一頭まるまるとか平気であまるんだって。
それはいのししにとっても迷惑な話でないか。
釣りだったら、あとで食べる。食べない魚は放すじゃないか。食べもしないのに、そりゃいかんと思うけど、
なにしろ友達の友達の叔父さんでは関係が遠すぎるので、「いかん」の「い」も伝えるすべがない。
まだ捕れてないんだけど、毎年困るんだって。
なので、どうにかする事にした。
どうにかするつっても一人ではどうにもなんないので、
とりあえず、いきつけの居酒屋のご主人に相談したところ
「おっ、ぼたん鍋やりましょう」と小盛り上がりしてくれたので、一安心。
こういう時、料理人って心強いわぁ。素敵ですコジマさん。
どんなもんがどんな量でいつ来るのかは謎。
ちなに学生の時に友達だった大塚くんは東武電鉄に就職したんだよなぁ、元気かな。