最近読んだ本

世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい (ちくま文庫)
タイトルがあんまり素敵なんで買ってみたんだけど、
やっぱいつものテーマだった。それは覚悟の上。
森達也さんの独特の立ち位置はつねに面白い。
多数派を疑い、付和雷同を嫌う。
普通であれば、それなら少数派の味方な筈なんだけど、そうでもない。
じゃなんなんだ。どっちでもないっていうか、あっちとこっちの断層にいつも立ってる。
「職業欄はエスパー」って本も昔読んだ。
職業欄はエスパー (角川文庫)
三人の『能力者』と濃密な時間を過ごし、時には公衆の面前で、時にはとてもプライベートな酒席で、何度もスプーンまげて見せてもらってるのに、森さんは「結局は超能力があるのかないのか私には分からない」って最後に言う。
おっと待ってよ、読んでる僕の方が、「そんなのとっくに分かってるよ、だって何回も目の前でやってもらってんじゃん、あるある。あんたそんなに何回も見てんのになんで信じないの」ってつっこみたくなるよな、そんな本だった。そんなスタンスの人みたいです。
授業参観の話とは全く関係ないですが、少数派って言葉の連想で思い出した。よろしければどうぞ。面白いってより、考えさせられます。森さんの立ち位置の壮絶さに感動します。
少数派でもいいけど、ウチの娘はこんな立ち位置になって欲しくはないです。普通に世の中を信じて普通に生きてもらえたほうが何かと心配少ないような気がします。