ところで

昨日の続きなんだけど、
『POP'N ROLL 300%』って、なんだかすごく憧れのイベントなんだよなぁ。
当時、その組み合わせで武道館ってのが、ガッツあるっていうか、常軌を逸してるっていうか、
早すぎるっていうか。
とにかく、その勇気とチャレンジはすごいと思う。
なんつーか、俺が時代を変えてやる みたいな意気込みがあったんでないだろうか。
1980年だかんね、
26才の人生まれてないよ。
とにかくそのころは、ロックバンドは一万枚以上売れたらロックでないとか、そんな事が真顔で言われてた時代。
音楽業界の方程式にはこんなのもあった、「レコード売り上げの十分の一が東京での動員」。
この頃はあんまし当てはまんないんだけど、その頃はそうだったんでないかな。
つまりレコードが1万枚売れてる人は東京で千人のキャパでやれるって事だ。
チッタもブリッツもアックスも勿論なかったころだから、
千人以上のキャパっていうと、日本青年館だった。
80年代のロックバンドの、ハレの舞台は日本青年館だったんだ。
いろんなバンド見たなぁ、ルースターズロッカーズROGUE、ウィラード、レピッシュARB
とにかくもっと。沢山みた。
その流れをくんだ歴史のなかでLOST IN TIMEもやったんだけど、それはもう最近に入ってしまうんだなって遠い目、
あらま、ずいぶん経ったのねぇ。
80年代に話をもどせば、次のステップが渋谷公会堂、って感じだった。
武道館なんて、そうそう出来るもんじゃない。エーちゃん以外誰だっけって感じ。


ままま、
そんな時代の先駆けに、この組み合わせで武道館てすごいなあ。
どうして僕がそんなに『POP'N ROLL 300%』に思い入れがあるかっていうと、
きっと、見れてないからだろうなと思う。
見たら見たで、また別な納得のしかたがあったんだろうと思う。
それは27年前に終わってしまった。
でも今でも僕は、とってもみたい。
その頃はきっと学生だ。東京に出てきて一年目の学生だ。その頃の気持ちでもみてもいい。
僕は今、歳だけで言ったら文字通りの中年だ、でも今の気持ちでみたらどうなるのか、それも見てみたい。


てな事をずっと思ってるんですよ。
実際に見たライブ、体験したたイベント、そんな記憶も大事にしたいけど、
見ることがかなわなかったあの日のイベント、
見ることがかなわなかったからこそ、いつまで心にひっかかるって事あるよね。
実はそういう方が、気持ちに残るのかも。
僕は残ってる。
もう僕の中では最高のイベントの一つ。行ってないけど。
そんな感覚、分かってもわえるでしょか。
出来れば僕も、そんな仕事をいくつかしたいなぁ、残したいなぁって思うけど、
それはイベンターか、よくよく考えてみれば、僕の立ち位置はレコード会社だった。
でもま、残したい。
やりたい。