野音

LOST IN TIME野音が19日にあった。
朝9時頃の仕込みの時に、本気の雨が降ってきて、一時中断したそうだ。
昼頃パリッと晴れて来たけど、リハやってる最中はどんより。開場時間頃に小雨。
開演時間を迎えて、いまにも振り出しそうな気配なんだけど、なんとか持ち直す。
海北くんが「ほら、一粒も落ちてないでしょ」って言った瞬間に一粒落ちてきたような気がしたけど、気のせいだったかな。


「さぁ旅を始めよう」からも、そのずっと前からやってる曲も、ピカピカの新曲もあって、
今のロストの全てをぶつけるって意気込みが爽快だった。
バンドらしい佇まいを身につけた、五人ロストがほんとのバンドになった瞬間を目撃した気がした。
僕の前で見てたお客さんが「ゆっくりの曲もいいね」って言ってた。
別な人は早いビートの曲で、周囲2メートルに振動を与えそうなジャンプをし続けてた。呆れるくらいし続けてた。
そう、そんな感じで、
どっちも「わかるわかる、その気持ち。僕もそうです」って言いたいくらいだったけど、
見知ら人に突然声かけられたらビックリするだろうなと思って、ぐっと我慢した。


ツアーの終わりだからか、野音の最後だからか、特別な日の特別なライブになったからか、とにかく沢山のリアクションをいただきました。
肯定的なメッセージも、疑問形も、否定的な意見も、沢山いただいて感謝してます。
怖いほど沢山の方々の胸の中に、ロストインタイムはしっかりと足跡を残してるんだなあと思って、
そしてその思いは、これから先もっともっと育っていくんだろうなあと思って、
その事実に、今更ながら胸打たれました。
僕はもちろん、メンバーではないけれど、スタッフの一人として、
全部一旦受け取って、そしてちゃんと考えて、返して行こうと思ってます。
僕以外のスタッフも、メンバーもきっとそう思ってると思います。
19日の野音には、素晴らしい瞬間がいくつもあって、そして「もっとこうしたかった」って瞬間もいくつかありました。
それはどんなアーティストのどんなライブでもあります。
最高とか完全とか、それを達成できたらきっともう後はなんにもやる事無くなっちゃうだろうなぁと感じてます。
野音のライブを終えて思うことは、
全員に言葉でありがとうって言ったって、それはなんか違うなぁと。
ライブが終わった今は違うなあと。
この後は感謝の気持ちも、達成できたいくつかの事も、もっとやりたいと思ったいくつかも、反省も、
全ては、音楽で。
またライブやって、CD出して、
受け取った気持ちと言葉に返していくのは音楽で。
やっていくのはメンバーですが、そんな事を実現するのを手伝っていきたいと思ってます。
(ありがとうって書くのは自己矛盾かもしんないですが)ありがとうございます。




PS.
今日、来年の野音の抽選だったんだけど、当たった!!!!!