昼時すぎた回転寿し

昼ご飯は軽く済ますことが多い。
15分しかかけたくないなら南口商店街の回転寿し。
自分にとってお昼時でも、世の人にはそうでもなく、
店内が閑散としてるのは好都合。
あんまり皿が流れてなくて「ご注文どうぞーー」とか声がかかる。
どうした事か最近は、サンマとかイワシとかがおいしく感じる。
ほんの少ししか流れてない皿に、イワシがあったりして、
これって乾燥してんだろうなあと、あまり手をだしたくない。
目の前に流れてるのは分かってるけど「イワシください」
遠くの方の職人がベルトに手を伸ばして、流れてる皿を取り
近くの職人に「ハイ、握りたて」
近くの職人が僕に手渡しながら「握りたてっす」
うーん、口々に威勢のいい声でそう言われると、そうなのかもって思って、
口に入れたらうまかった。
ま、流されるのもいいもんです。



同じ年齢の人にくらべてかなり少ない方だと思うけど、何回か外国にいったことある。
二日目か三日目くらいに突然、英語を話すのがおっくうになったりする。
ふーっと一息、ご飯の時ぐらい英語でなくて、余計な頭と神経使わないで過ごしたいって思う時がある。
無言ですむとこ。
そういうとこ見つけると楽になる。


回転寿しに一人で来てる外国の人見かけると、そんなこと思い出す。
話さなくて済むもんね。
日本語話したくないと思って回転寿しに入ってみたら、「この時間、薄く回してまーす。どうぞご注文してください」
なんて言われて、えっーそれは意図とチガーウなんて、チガーウだけカタカナで驚いたりして。
回転してる寿しをじっと眺めて、これ一体なんなんだろう、分かんないけど聞くのも面倒だから、食っちゃおう。
だいぶ何周もしてて、カラカラに乾いちゃってるタマゴとかしか回ってなくても、まあいいや。これ食おう。
そんな風に見えるんだけど、
余計なお世話。
全員が全員、日本語に疲れてる人のわけは無い。バリバリの津軽弁を駆使するオーストラリア人かもしんないし。
ま、そりゃわかんないね。
でも、昼時すぎた回転寿しに外国の人が入ってきたら、なるべく新鮮なお皿を流してあげて欲しい。
僕が日本語に疲れた人だったら、ほっとして嬉しいので。