十三ファンダンゴ

大阪以外の人には「十三」って地名はすんなり読めるんだろうか、ジューソーなんだけど。
ファンダンゴに行く途中にキャバクラでルパン十三世って人を食った名前の店があるんだけど、
それは、「じゅうさんせい」と読むのか「じゅうそうせい」なのか悩む。悩まなくていい。


ポップショコラのミニアルバムリズムのレコ発。
ポップショコラのステージがどうだったかっていうと、イベントのタイトル通り「バースデー」な感じだった。
生まれたてみたいに、元気ではりきって、新しいページに向かってく、そんなやる気と気合いがむんむん。
演奏はかなりストロングに、オルタナ度も相当にアップ。
コーラスワークはますますカオティックになっててね、凄みとほっこりの両方が増してるんだけど、それどういう事。
声と楽器が絡みあうのが魅力なんだなあ。
グルグル回って曳航されて、あんたどこ連れてく気。

そんな事もいいたいけど、ほんとにいいたいのはやってる姿、立ってる感じ。今日こっから始めるぞって、決意の顔つきの事。今日は特別な晩だって、全身でいってる。
すんごい昂ぶってて、そういうオーラ、いい。
緊張してるのが客席にも伝わり過ぎるくらい伝わるけど、それは決してイヤじゃない。
緊張するって事と真剣さは、隣あってる。
まっすぐ前みてやる気でやるって、それだけでも充分に見る価値ある。
何かが始まろうとしてる瞬間って気がした。
たぶん始まると思う。
そんな事思わせるライブだったよ。


緊張と昂ぶりがいい面ばかり引き出すわけでもない。
うわずったり、早くなったり、ずれたり、そりゃするさ
見方によれば、テンションとか気合いで持ってったダケじゃんとも言える。
ちょいと辛口過ぎるかな。いやいやいや、満点は停滞だもんね。「もっと高く」を求める方がいいよね。
でも、細かいとこなら後からなんぼでも修正出来るし、
人でもバンドでもかならず成長するもんだ。テクはね。
ハートみたいなもんは、後から作れない。
まず今日はそれがあって、それでいんじゃん。


最高の舞台に最高に緊張して、最高の演奏する。そんな事素敵だよね。
みんなが出来る事じゃない。限られた人にしか出来ない事だもんね。
でも、目指す資格は誰にでもある。挑戦権はね。
チャンピオンはたいしたもんだけど、僕らは挑戦者が好き。
まだ誰でもなく、これから挑戦者になろうとして、資格得るため必死で汗流してる人も好き。
ポップショコラはどこにいる。
そんなこんな抱えて「バースデー」。
いかったなあ。
東京もこの調子で、胸に迫るカンジでどうぞ。