ミーティング

ツアーから帰って来たバンドの人とミーティング。
ライブの時とかはよく会うけど、たまには昼間、酒も飲まないで、会議テーブル挟んで、話すのはだいぶ必要だなあ。
去年を振り返って、今年のここまで、今年のこれから、さらには来年どうするよ。
出来てる事と出来てない事を数え上げて行くと、目標が高ければ高いほど、シビアなミーティングになる。
後ろ向きでは決してないけど、会議の雰囲気はシビアになってく。
少々無理して、キツいけど大事な事も言うわさ。
別にアーティストがスタッフの言うこと聞かなくちゃなんないって図式はないけどね。
でもね本人でないから分かるって事はいくらでもある。
ライブの時が一番分かりやすい例だけど、演奏してる本人は自分のライブ見た事一回もないんだよね。
当たり前だけど、そこはとっても重要なトコ。
自分がやってるライブがどんな風にステージの外側では映ってるのか、そんな事は本人以外の誰かに聞くしかない。ビデオで見るとかあるけどさ、そんな事でもないのよ。
ライブ以外でも実はそうで、CDの事でも他のなんでも、本人でない一歩外側の人がどう思ってて、どう伝わってるのかって、それに敏感になって、思った事はキチンと言うはスタッフの重要な仕事だと思う。
などど、時には難しい顔して考える。
1時間くらいなかと思ってたら、3時間くらいになっちゃった。
一通り終わったときはお互いちょっと疲れて、かなり空腹で。
実は顔みるのも久しぶりだったりして、下らない話も一杯したいなあ、すんごいしたい。
「暇だったらちょっと飲む?」なんて言いたくて言いたくてたまらないけど、
ひたすら我慢。お互いに我慢。
シビアな話したら、その後は必ず一緒に飲むって人もいる。固い話の後は気分ほどかなくちゃって、それはそれで、一つの流儀。文句ない。
僕は真剣な話したらその日は飲まない事にしてる。
飲むと緩くなっちゃってその日の話のテーマが遠くに置かれちゃうような気がして。せっかく話したことが楽しくなっちゃって忘れちゃうような気がして。
そんなワケで、飲まないのも一つの流儀だし、こっちの方が僕にはあってるみたいなのでそうする。
みんな少し物足りなそうな顔して帰る。
僕はといえば非常に物足りない。
ああ軽くご飯でもいいよビール1杯などと言い出したくてたまらない。しかし1杯で終わる筈もない。
別に飲みたいわけじゃなくて話たいんだけどね。だって久ぶりじゃん。
言い出さずに我慢して帰るけど、この物足りなさをどう埋めればいいのか分かんなくて、とっても困る。
なにをやっても埋まんないんだけど、どうしよか。
その流儀やめようか、ダメダメ。
寝る。