うむ。昨日からの続きで、やっぱなんかしらチグハグ。
体調も悪いけど、世間との折り合いも悪い。
道を歩けば道路工事のおっちゃんの誘導の仕方に反発し、ビデオ屋に寄ると自転車を止める場所に難儀して、目当てのデカレンジャーの3巻はレンタル中。
茶店でコーヒー頼んだら30分後にようやく出て来て、しかも不味い。
そんな一日だった。
もとより、体調全般がドロンとしてる。自分がドジョウになったような、ドジョウをとりまく泥になったような、そんな気分。
何かで浮上するキッカケを掴みたいような気がしてQUEに行く。


五十嵐くん、弾き語り。
落堕、センチメンタル、生活。
曲名を気にして聞いてられるのはここまで。
3曲で既に相当に満たされてる。
あとは新曲。
イントロだけでなんの曲か分かりそうになる自分が疎ましい。

歌もギターも超一流のテクってわけでもない。
でも裸の歌がとっても響く。
それはなんなんだろう。
言葉に出来ない何かに出会ったら、とりあえず、それがロックだって言ってしまおう。
ロックだったよ。
ギターと歌だけの、曲の芯に深く触れて、感極まって、同時にもっと欲しくなって、一刻も早くバンドのつまりシロップの音に触れてみたいと思った。
曲が進むうち、いや正確には曲が進まないうちに酩酊。
いつのまにか、肩の凝りがほぐれて、饒舌になり、笑う準備ができた。
アンコールで『明日を落として』。
隣の隣の娘が泣いてたけど、今日ばかりはそれもいい。
あんたが泣いたから、僕は泣かないですむ。サンキュ。


あーあ。なんなんだろうね。
シロップは多分、僕にとって特別なんだね。
もっと近い関係にあるバンドは沢山。
でも、あまりに近いと素直に触れられなくなる事もある。
どんなにいい曲書いても、演奏しても、『まだまだ』『もっともっと』って気持ちになる。
好きな癖に苦言を呈したり。
ダメな時でも、とりあえず褒めから入ったり。
あまりに他人だったら、それは関係ない。SMAPもタイガーウッズも小泉総理も、同じ様に他人だ。
僕とはクロスしない道で、どんどん歩いていったらいい。それもいいでしょ。

シロップは近くて遠い、遠くて近い。
バンドの資質は言うまでもなく、とびきり素敵。
素敵だけど距離は有る、そんな関係。
僕んちからとっても遠いとこに咲いてる花、家に持って帰ったらきっと明日枯れるだろう。
だから通うしかない。見たかったら、通え。
そんな事は滅多にない。
すぐに100%身内になるか、100%他人になるかどっちかだ。
ごくごくレアな関係性のような気がする。


QUE、遅い夕ご飯、戻って打ち上げ。
いろんな人といろんな話。基本的にアッパー。
今日の気分が一新されて、また明日に向かって行けるような。
それはとても良かった。
ありがと。
やっぱ、924はラブコールしなきゃ。