旅行日記 (長文注意)

daimas2005-05-27

結構長いですけど、写真日記風に。
おつきあい下さい。

昨日のバッドなニュースを考えてるうちに寝坊してしまった。
成田エクスプレスを予約していたのだが、到底間に合わない。
困った事に成田エクスプレスが一番早い乗り物なので、それに乗り遅れると大変な事に。
タクシーの運転手と相談するとなんとか着けるという。
まじかよ、ナリタクか。背に腹は代えられないので乗る。2万円くらいですよってアンタは言った筈だけど、もう越えたよ、でもまだまだ着かない。途中で下ろしてというわけにもいかず、じっと我慢の子。
なんとか時間までに着いたけど、メーター見てびっくりする。当然ジバラヘッド。


慌ててチェックイン、国際携帯のレンタル、手荷物検査、出国検査、トイレなど済ますうち、飛行機が出る時間に。
昨日のバッドなニュースの善後策を乗る直前まで携帯でやりとり。
先方は相変わらず煮え切らない。やれつってんだろオラとは言わないが、言ったも同然、反省。
タクシーの件も含めてどうも今朝はついてないような。
気分的には暗雲たちこめる。


乗ってみるといろんな事を忘れて楽しくなってきた。そういうゲンキンなとこが自分の取り柄だと思ってる。
アリタリア航空のオーディオメニューに落語があるはずもなく、持参のiPODのバッテリーがあがるまで堪能する。
スチワーデスまたはスチワードが勧めるままなんでもイエスといってると、ビールと赤ワインと白ワインの攻勢。
なんだかそういう時はノーと言えない日本人になるんだ。
必然的に酔ってしまう。
乗り換え地のミラノまで12時間ほど飛行機に乗るので機内食が3回出る。
なにもしてないで落語聞いてるか本読んでるかしかしてないのに、ご飯は出る。すっかりブロイラー気分。タマゴも産めなくて済まない。
本と言っても『地球の歩き方』。出発前はどうにもこうにも忙しく目を通す暇がなかった。ここで初めてスペインの通貨がユーロだと知る。大丈夫か。多分、平気。
12時間かぁと乗る前は思う。乗ってみると覚悟が決まって平気で7時間くらいは過ごせる。7時間ならもう半分過ぎた、こっちのもんだ。
3時間経過、10時間のったらあと2時間だ、着いたも同然て気持ちになって来る。
バズラが北海道のバンドなもんで札幌にはよくいった。飛行機で2時間。北海道って遠いなぁって思ったもんだ。
しかし、12時間て覚悟があれば2時間なんてちょろいちょろい。その気持ちの変化は面白いのでよく覚えておこうと思う。


ミラノに着く。英語ではないこともあり、表示が分からない。乗り換えはどっちだろうと迷い迷い、空港を歩く。
なんとか見つけたゲートで手荷物検査。
日本であれば係員はみな緊張感をもってピシッとした風情。
ミラノは違う。X線透視するモニターに座ってるスタッフはとってもやる気なさそうなヤンキー姉ちゃん二人組。
パフィーみたいな座り方で肩も揺らし『まぁいいんじゃーん』と通してくれる。
絶対モニター見てないよ、ミラノ恐るべし。


ミラノで2時間。空港の中で迷ったし、昼ご飯も食べたので全く長さを感じない2時間。
いよいよバルセロナへ。
そうそう、言い忘れた。バルセロナは直行便ないんだよ。ミラノからバルセロナまで2時間弱。
12時間乗って乗り換えにさらに2時間を過ごした身にとっては、これからの飛行機2時間なんて屁のカッパ。もう着いたも一緒だ。
フジロックの帰り道、東海道線おりて新宿に着いたくらいの感覚だ、錯覚だけど。

着いた。
このページ先頭の写真はバルセロナ空港の写真。
そんなによくないね。大丈夫、この後いい写真もでてくるから。


空港からはタクシーでホテルに。どうしたもんかタクシーが長蛇の列。なんでこんなに並んでるだと思う。
日本だったら絶対並ばない。並ぶのヤなんだもん。
でもここは並ばないとどうしようもない、バルセロナなんで。
乗ったタクシーの運転手の人はスペイン語しか話さない。そうなんだよ、スペインの人はビックリするくらい英語話さない。僕はスペイン語知らない。もの凄くディスコミニュケーション。
とりあえずホテルの名前メリディアンを連呼。
どうもそのホテルの場所を知らないらしい。
おっちゃん困って、他の運転手仲間と協議。そのホテルの場所を彼が知ってようと知ってなかろうと、ここで乗車を断られたらどこにも進めんないのであくまで降りない姿勢、絶対居座る気満々、悪いけどそっちで調べてくれ。
とにかくメリディアン連呼。
僕は昔BELLSってバンドのスタッフやってた事があったんだよ。トイズファクトリーからでたシングルの名前が「メリディアン ハイスクール」。愛着ある名前でもある。
観念したようにタクシーは発車。
しきりに「ランブル、ランブル」と言って来る。
実を言うと僕は日本を代表する方向音痴だ。世界ランキングでもかなり上位に食い込む自信がある。
そんな僕でも機中で読んだ『地球の歩き方』でホテルがランブル通りにある事は分かる。
とりあえずランブルに行ってください、一安心。
しかし、冷静に考えるとそれは通りの名前だ、表参道に入ったからってラフォーレに着くわけではない。
通りの名前だけでは到底つかない事を思い知らされる。
ランブル通りに入ってから、運転手はいらだってる。
この辺か、いやいやその辺か、ぐるぐる回って彼は諦めた。
「ここまで来たらすんごく近いと思うんで後は歩いてくんないか」とスペイン語で言った思う。思うだけだけど確信ある。
近そうなので降りる。歩いて捜せばあるだろう。そこら辺が方向音痴世界ランキングの浅はかさ、2分後に簡単に迷う。赤子の手をひねる様に迷う。
スペインは観光客狙いの首締め強盗や手首切りが頻発すると脅かされてた。なるべく観光客に見えないように振る舞えともアドバイス
んな事いってられないよ。こっちは迷子だ。地図と首っぴき。襲われる危惧より、ホテルに着くことの方が大事だ。
自力ではギブアップ。先についてるキューンのミッちゃんに電話。
彼はとって昔からポリを好いていてくれるナイスガイである。
「いやー迷っちゃって」
「そこはどこですか」
「そんな事分かる訳ないよ」
「近くに何かありますか」
「暗くて分かんないよ」すっかり甘えて開き直り。僕は誰だ。
ハードロックカフェありますか」
「ない」
カタルーニャ公園という広場みたいなのは」
「全然ないよ」
なぜか迷ってるこっちが強気になってる。
ミッちゃん困って最後に一言
「もう一回タクシーに乗ったほうがいいんじゃないすか」
あーそれもそうか。真夜中のバルセロナは心なしか怖い。ここは素直にタクシーに乗ろう。
幸い今度の運転手さんはメリディアンがすぐ分かる。
それでもタクシーで15分。
なんだそれは、徒歩で着く訳ないじゃんか。自分に呆れる。


ホテルに着く。
なんだかラブリーな内装。

ベッドで熊がお出迎え。
熊はいいとして、歯ブラシとひげ剃りが無い。
バスジェルとか裁縫セットとか靴磨きとかコロンとかはある。ことごとく使わない。熊も。
必要なもんがねえんだよと熊に毒づく。
でも娘のお土産にちゃっかりリュックにしまい込む。

一段落してフェスの会場に。ポリの出演は明日だけど、なんとなく下見気分。
会場着く。パスをもらいにたらい回し。英語通じにくい。どうせカタコトだけど。スペイン語はカタコトさえ喋れ無い。
さんざん話したあげく、僕のパスでは今日は入れないらしい。明日の出演なら明日来いってことだ。
えー、帰るのかい。そうもいかずチケット買って入場。60ユーロ。8000円くらいか。


村祭りみたいなもんかと思ってたら、人がワンワンいる。目視推定3万人、あてにならない。
現地の人、とにかく床にゴミ捨てる。これがスペイン流らしい。

ニューオーダーには間に合わなかった。

ミッちゃんヒューマンリーグ観戦中。


サイキックTV盛り上がり中。


堪能して寝る。明日はポリシックスだ。
*1

*1:書き始めたらとても長くなりました。明日も明後日も長そうです。すいませんねえ。この旅は良かったので、行けた環境といかせてくれた人々への感謝を込めて、言いたい事が一杯あるんですよ。だから文量多いです。