BAZRA

今日はQUEでバズラのワンマン。
最近はアゲアゲモード過ぎるかなぁとか、お客さん来るのかなぁとか様々心配して行くが、全て杞憂に終わる。
なんだこれは、きっとここにロックの醍醐味があって、なにやら形容できないロックの新しい局面がバズラを通して開けようとしている。
大袈裟でない。そう思った。
無法っぽいルックスで繊細な曲を鳴らし、自信ありげで実は不安な魂は、時として分かりづらい。
ギターロックと対バンしても、パンクバンドと対バンしてもどっか中途半端な彼らだったが、とうとう今回のワンマンで、なんや分からぬ完成形に近づいてた。
なにがどう変わったのか、どう進化したのか。きっそれは言葉にできない。
ワンアンドオンリーはその存在意義ゆえに、言葉にできないもんなんだ。
思えば、僕らが好きだった、あのバンドもこのバンドもそうだったはず。
今日はそこに至る階段を、かっちり上り始めたバズラを、しっかりと見た。あれは一段目なのかなあ、一個飛ばして三段目に行ってるのかなあ。答えはないけど、大至急、目撃するべき中味だと思う。

終演後、会場で余韻にひたりきってると、マニアック過ぎる代沢マニアかっこ男子と遭遇。
この男は、ありとあらゆる僕の行く先行く先にいて、嬉しいような気味悪いような。僕はこの子とそんなに好みが似てるのか。もしかしたら僕はこの男子の為にレーベルやってんんのか、そんな気がしてやる気になったりガッカリしたり、そんな思いをさせるヤツ。彼が口を開く、聞きたくない、でも聞こえる。
「12/31はバズラとシロップかぶってますね。どっち見るんですか」
お前にそんな核心を突かれたくない。
でも、その瞬間心に決めた。
シロップには僕の尊敬するスタッフが付いている。
人間的には極度に面倒臭いが、マネージメントとしては北斗七星級に優秀なミスターキークルーがついてるでないか。オーディエンスだって断然多いでないか。凍りつくほど熱いステージやらかす事はもう分かってる。心配のかけらもない。

であれば、僕はバズラを見よう。
それがきっと似合ってるし、意味があると思った。
とにかく、好きでも嫌いでもバズラの今は誰か見なくちゃ。それが僕でも貴方でも。
2005年のバズラはやるんだ。ほんとなんだ。