the telephones spring tour 2009 "mirror ball has come"FINAL

いやぁ来ちゃった。
こんな日がいつか来るとは思ってたけど、去年から。
やっぱ来ちゃった。
10年前に出会ったPOLYSICSと去年であったテレフォンズが、同じステージに立つって
あ、これ一昨日も書いた台詞だっけ、でもそうなんだもん。

先攻はポリ。
実を申せば、ポリは前日もクアトロなんで、その兼ね合いもあって、この日に出演するって情報はあとから出さないといけなかった。
そんな事情もあって、今日はポリのファンの人はなかなかチケット取れなかっただろうし、
ポリにとってはもしかしてアウェイな空気なんじゃないかなって心配する人も多かった。
んでもね、実はそういう時の、ハヤシくんは燃えるんですよ。
アウェイな状況、あるいはプレッシャーかかった時のリーダーは最高なんですよ。
そんな場面がひさびさ見たいなぁーと、密かに思ってたんだけど、見事に空振り。
だって、始まってみたら、これまるでポリシックスのワンマンみたい。
誰がどう見てもポリのワンマン風な盛り上がり。
畏れ入ったとしかいいようがない。
ツアーであるいはフェスでこれでもかってライブやってきたポリは、こんなにも浸透してんだなぁと思った。
そして、海外で鍛えられた「初見の人も絶対に巻き込むパフォーマンス」はこんなにも磨き上げられてんだなあと思った。
ま、両方なんだろうね。
こりゃ、自分のツアーファイナルに呼んだテレフォンズの方がプレッシャーかかるんでないかと、マジで思ったよ。


そしてDJの片平。
しっかり40分。
こちらもフロアの熱気上がるばっかり。
職業病なんで、ためしにロビーに出てみたんだけど、
空いてたよ。ガラガラだったよ、誰も居なかったよ。
ライブとDJを同じように楽しみたいっていう、主催のテレフォンズのの意図は、バッチリお客さんにも受け入れられてるみたい。
ラジオ体操からポニョいって、やりたい放題だなぁと思った片平は、その後、VOLAからドーパン、9mmでクライマックスつくり、最後はハードコア二連発。
結局やりたい放題じゃないか、でもね、メッチャクチャ盛り上げて帰った。そういうのロックだね。


で、今日の主役はテレフォンズ。イベントだけど60分以上のメニューで臨んだ。
去年の5月のDUOもよかったよ。もちろん12月のラフォーレも。
でもね、今日が最高。
昨年から今年。今年の一月の列伝ツアーから、このツアー。そのたんびにビルドアップしてる。
「男子三日会わざれば」って言葉があるけど、これは女子だってバンドだってあてはまる。
いつでもそうな訳じゃない。テレフォンズは今まさにそういう時期なんだなと思った。
ハッピーに賑やかしてやり逃げするバンドだって充分素敵だけど、
さらにもっと、なんでもかんでも引き受けて、そして巻き込んで、いろんなものを楽しげな色に塗り替えてやろうって
そんな気分とスキルが加わったら、こりゃかなりええじゃないか。
アンコールでEMIとの契約の発表があったんだけど、思ったより客席の反応はクールだったなあ。
ドラムのセイジ君の「つきましてはテレフォンカード発売します」って垂れ幕出すタイミングが、NGだったからって噂もあったけど、
それだけじゃないよね。
もうそんな時代じゃないのかも、テレフォンズがどこで出そうがテレフォンズなんだって、そんな事をみんな思う時代なのかもって思った。
でもね、新しいスタートラインにたった事には違いない。
そんな節目に、大先輩のポリシックスと、DJの片平と一緒にやれたってのは、すっごくテレフォンズらしくていかったなぁと思う。


唯一のこの日の反省点は
暑すぎる。いやもう熱すぎ。
こんなに熱いクアトロはホント初めて。
3アクトぶっとおしてやってるので、場内が冷える時間が全くない。
普通だっら転換とか休憩とかあるんだけど、全然無い。
時間が経つにつれひたすらヒートアップしていくだけ。そりゃ熱いわ。
企画した時点では気が付かなかった事なんだろうけど、
でも、それがやりかった事なんだろうなと思う。
そんな日でした。


打ち上げもいかったよ。
いやあ、みなさんおつかれー。いい日でした。