ハッショー

夕方に事務所でほんのちょっとT先輩の顔が見えた。
そしたら急に先輩に教えて貰ったお好み焼き屋、八昌にどうしても行きたくなった。
九時ごろに電話してみると、「今4組待ちです」というでないか。
予約は出来ないので、取りあえず来てくれと、来てから携帯番号書いて、そこらで飲んでてくれとのこと。
うーん、どうしよう、
どうしようつっても行きたくなってしまった気持ちはどうにもこうにも治まらないっぽいので、
電車で経堂までいく。
一人で行ってもきっと恐ろしくつまんないので、会社の若槻さんと伊東ちゃんと行く。
経堂の店について顔出した瞬間に
「すいませーん。五組様待ってらっしゃるんですよ」
おっと、電車で移動する間に一組増えてるではないか。恐るべし。
五組ならきっと1時間はかかるだろう。2時間まではかかんないだろう。なんて考えつつ経堂の居酒屋を探す。
週末の農大通りはなかなか賑やかで、どこの居酒屋も農大生っぽい若者で埋まってる。
ちょっと大人っぽい、構えた感じの居酒屋を発見したら、そこだけ見事に若者がいず、とっても空いてる。
別に料金が高いわけでもない。おっと、これは穴場かなと思って入ったらものすごくシーンとした店だった。
女将さんの声が異常に小さくて、なんだかこっちまで、静かな声で話さないといけないような気になる。
これは、きっと盛り上がりたい学生向きではない。空いてる。

ところで、お好み焼きの席待ちをしながら居酒屋にいるのは、初体験なんだけど
これはとっても難しい。
なにしろお腹が膨れては台無しなので、ショウガとかエリンギとか、そんなもんばっかり囓って、
飲み過ぎてもいけないので、ビールをちびちび飲んだりして。それでも腹が膨れるのでビール止めて、焼酎のロックにしてさらにチビチビにしたりして。

かっきり2時間経って携帯がなって、
お待たせしてすいませーん。

いやぁ、そんなにしてまで待つ甲斐あったんだろうかと、
冷静になったりするんだけど、
やっぱ結論から言うと、行って良かった。
実は僕は、今更言うのも何だけど
あんましお好み焼きが好物でもない。
でも、ここはお好み焼きの前に出るものの殆ど全てがイチイチおいしい。スジとか煮込みとかモヤシとか鳥とか。
で、お好み焼きウマい。
そりゃ混むなあと思ったんだけど、
いつもそうではないらしい。
今日は異常だって、何かと何か重なって、こうなっただけつってたけど、どうなんだろう。
おいしかったです。


先輩、声も掛けず勝手に行ってすいませんでした。だって居なくなっちゃうんだもん、怒んないでください。