テレビ

うちで取ってる新聞のテレビ欄には「銀杏ライブ」って書いてあった。こんなんで分かるのかな、僕はわかるけど。
東京単、8チャンネル。
深夜なんで録画するつもりだったけど、
家でぼんやりしてたら始まる時間になっちゃった。
なんでかしらないけど、このごろは4時くらいになってようやく少しだけ眠くなる。
銀杏BOYZのライブは何回もみたような気がするけど、
こうして家の部屋で、テレビの中で見るのは、新鮮とか違和感があるとか、そんな生易しいレベルでなくて、
「なんだこりゃあ」とか「いいのかあ」みたいな叫びをあげるようなレベルだと思った。
僕が小学生の時にベストヒットUSAストーンズの映像が流れてた。
夜中に小便に起きたウチの父が画面見て一言「こいづら、頭おかしいんだべ」って言った。
僕はその一瞬だけオヤジの事が少し嫌いになり、ロックを少し好きになった。
画面の中にいる銀杏は、画面をはみ出して何かを言ってくる。
こんなにすごいものは、ガップリと好きになるか、大嫌いになるかしかないないと思った。
素通りつーか、中立を許さない、そんな存在は恐ろしく貴重だ。