ひさびさ

なんかもうあれだね。
今年こそなんて意気込みとは裏腹に、
例年通り、ゾロリとぬるりと新年が始まってく。
それはそうだ。何の準備も行動もなく、ただただ新しい年になっただけで、なにかが変わるはずもない。
思い出してみると、学生の頃は、勝手にいろんな事が変わっていった。
一年に一度クラス換えがあり、三年ごとに卒業とか入学とか。大過なくすごせば環境が変わる。
大人になってしまうと、自分から動かない事には画期的な変化は訪れにくい。あ、リストラとかあるか。
まぁいいじゃん。学校や会社が変わる、環境や外側が変わる話がしたいのではなく、
誰でも、去年より今年の自分が成長した方がいいにきまってる。小一よりは小二のほうが絶対成長してる、外見も中身も。
だけど、30才と31才はどうだろう。40才と41才はどうだろう。
ほっといても成長しない。いやほっといたら後退するかも。
成長したい、または変化したいと思う2008年の一月。


とかなんとか考えてるせいでもなく、だいぶ更新の間が空いちゃった。
何かを感じて何かを言いたい気持ちはあるんだけど、どうにもPCに向かう時間が少ない。
これは一体どうなっていくんだろうか、自分でも分からずにいて、ちょと困る。


二日前、とあるライブハウスへ。
どっちも仲良くしてるバンドなんだけど、MCで気付いたら、片や結成25年、こなた結成15年、あらまぁ、あんたたちそんなベテランだったのね。
気付かせないとこがいいとこね。
歴史あるっていう事と、いつもフレッシュでいるって事、両方やるってナカナカ難しい。
でも、その難しい事をやれる人だけ、ずっと輝ける。
ぼくらの会社も実は20年近い。
フレッシュでいたい。
そこのライブハウスは出来て13年だったかな。入り口のドアの蝶つがいを見つめた。
この蝶つがいは13年の間、一体何回の開閉に耐えてきたんだろう。丈夫だなぁ。
毎日毎日、何百人の人が何回も開け閉めする、その根っこ。
いつかのある日ポロッと壊れるんだろうか。
それとも、ぼくらみんないなくなっても、この鉄のドアと蝶つがいだけ、ずっと残ってるんだろうか。そんな気もする頑丈さ。


このあいだ、チーズケーキファクトリーが倒産したってニュースを見た。
あれは3年前だったか4年前だったか、ひたちなかの茶屋ビレッジにチーズケーキファクトリーが出店したときは驚いた。
スタッフの顔つき、オペレーションのプロフェッショナル具合にかなり衝撃を受けた。
僕らダイマスカフェは到底あのような地点までたどり着けないんだけど、お客さんから見れば、同じ出店者。食品を販売して、金銭を受け取ってるのに変わりはない。
ライバル視するなんて、畏れ多いことでなくて、プロとアマ、ではアマの存在意義とはなんやら、僕らは何をどう大事にすべきか。どんな商品が、どんなサービスが僕ららしくて、お客さんに満足してもらえるんだろう、
なんて事を考えたをの思い出す。そういういい経験をさせてもらった。倒産の報を聞いて、いろんな思いが巡った。


編集者という病い「編集者という病い」読んだ。
とても挑発的でムカつく。とても気になる。おっとそれは術中にはまってる。すっかり意図に乗っかってしまったよう。
確かにタフでギラギラと強烈な光を放つ生き方。
心酔するのもいいけど、反発して自分のやり方をさがす切っ掛けになるといいような。好きか嫌いかと聞かれれば、どっちでもない、なんか気になる。猛然と気になる。



檸檬 (集英社文庫)梶井基次郎檸檬
本屋で売ってたので買った。文庫コーナーに背陳でなくて、下の方の面出しになってたので嬉しくて買った。
大学の時に卒論用に全集買ったんだけど、卒論は書かなかったんで、古本屋に売った。
さすがに檸檬は読んだことある。
実は高校の時に読んだけどあんまりピンとこなかった。
大学の時にも読んだ。
今読むとどんな感じなんだろう。そういうのが楽しい。


音楽と人の五十嵐くんのインタビューのページはとってもいい。
syrupについて書かれたもので最も本質を突いて肉薄してて、しかも最も素敵なテキストなのでないかと、昨日考えた。
人が真剣に語って、真剣に訊くのは美しいと思った。
熱烈におすすめします。

音楽と人 2008年 02月号 [雑誌]

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