二段ベッド

りんどう湖から帰ってきてすぐに、宅配便で二段ベッドが届いた。
上の娘は子供ベッドで寝てたんだけど、幼稚園の下の娘は今まで、自分の布団がなかった。
大人の布団で一緒に寝てた。
そろそろかな、まだかなと思ってたら、
やっぱ自分のベッドが欲しいらしい。
今までは、親と寝るんでなければ寂しがっていたくせに、ほんとに子供だけで寝られるんだろうかと怪しみながら、
いつかは必要になるものなので、買ってみた。
通販で買って、配送屋サン部屋に届けてくれるけど、帰っちゃう。
自分で組み立てる。
しかし、こういう組み立て家具でいつも思うんだけど、これ間違って一人暮らしのお婆ちゃんとかが買っちゃったらどうするんだろう。
絶対に一人では組み立てられそうにない家具あるじゃん。
二段ベッドもその仲間、
夫婦二人でないと、下段の上段をドッキングさせられない。これ一人じゃ無理だよ。
ネジをクリクリと締めながら、
ウチの娘たちは、このベッドをあと何年使うんだろか、
一体彼女達は、何歳までこの家にいるんだろうかと、ぼんやり考える。
馬鹿だなぁ、まだまだ先だろうなんて、言うなかれ。
8歳の長女が18になるのはあと10年。
10年なんてすぐだよ。
18で家を離れる人もいるだろう、もっと前の人だって。
その反対に、
40歳独身でこの家に住み続ける娘ってのも、心配ではある。
心配ではるが、別に僕はそれでもいい。でも積極的にはオススメしない。
何がシアワセなのかはさっぱり分かんないけど、シアワセに生きてくれるといいなと、
新品の二段ベッド見ながら考えた。
せっかくなんで、寝てみた。子供用なんで窮屈だった。
大人でも165センチまでだったら、大丈夫みたいだった。
それより大きくなったらどうしよう。
まだいいか。