コンドル44

QUEでワンマンがあった。
満員だった。
それもびっくりした。
アルバムが出て、お客さんも期待して、メンバーも一層やる気でて、いろんな事が少しづつ、あるいは大きく、動き出す。
アルバムでもライブでも雑誌でもブログレビューでも、どれでもいいけど、それをきっかけに、
いろんな要素がいい具合に廻っていくのを目にすると、
今の仕事についてよかったな、なんて思える。


お客さんの期待感とか人数とか、それにはとても大きな手応えがあったけど、
ライブの中身はそれ以上にびっくりして、
あれ、僕らは、どんだけ付き合ってただろか、アルバムが4年あいたんだから、6年くらい知り合いだっけ、どうだっけ。
そんな歴史をひっくり返す、
あんた一体どーしたの的な、
彼らの歴史の中でもちょいと革命的なライブだった。
コンドルはコンドルの曲まま、雰囲気のまま、『音楽を楽しむ』って宣言があって、
その宣言通りのライブだった。
好きな人に向けてとか、分かってくれる人に分かって貰えたらいいって、そんなモードも好きだけど、好きだけど物足りない。正直に言うとそんな感じはいままであった。
なんだか一皮むけてしまった。
自信なのか開き直りなのか、なんでもいいけど、デッカく見えた。ステージの上にいる人になってた。バンドの人だぁ。
言ってる事が分かりにくいっすか。すいません。興奮気味なんで。
はぁ、とにかくこのモードいいっす。
『こんなに暗いコード進行でも、やっぱり音楽は楽しい』
ちょっとうろおぼえ、だけど、佐々木くんがそう言った時に、
妙に嬉しかった。なんか分かった、伝わった。
僕はその剥け具合とってもいいと思う。
今日のライブは彼らにとっても見た人にとっても、かなり素敵な記念日になったと思うんで、
このモードのまんま、驀進してくれたら言うことない。
こないだのポリんときも思ったけど、ずっと前にスタッフだった、マスピーに見せたかったと思った。