印税計算

今日はずっと印税の計算やってた。
僕が、これやりはじめると、電話にはでないし、社員の相談にものらないので、すこぶる空気が悪くなる。
片手間で出来る量でもないし、集中しないと間違うんだもん。
細かいデータ入れは全部オノチンがやってくれるんだけど、契約内容が複雑なトコと大口と、最後の仕上げは自分でやる。2年前、あらかたの入力をオノチンにやってもらうよになってから、だいぶ楽になった。
でも、まだまだ大変なのよ。緊張もするのよ。フィニッシュのとこ担当だし。そこで間違えたら終わりだし。
僕がやんなくても良さそうなもんなんだけど、実は好きなんだね。
数字はホントは弱いんだけどね。文系バリバリなんで。
でもね、なんかやりたい。
用紙のたば見てひっくり返して、「懐かしいなぁこのCD。今年も5枚売れてるよ、びっくり」とかね
「こんなに払ってウチは潰れないの」みたいな嬉しい心配もあったり。
見てるとね、いろいろ考えられて面白いのよ。
今まで出したアイテム全部の計算書を見る。
ほとんどが0円なのね。
15年前に出したレコード、CDじゃないよレコードよ、そんなのも一応計算してる。
0枚売れてるから0円払います、そんな計算書を沢山作って沢山送る。
僕らは15年以上やってるけど、こっちの事情で廃盤にしたアイテムは一枚もない。
先方の都合で廃盤になることは、有る。残念だけど。
この10年一枚も売れてないアイテムもある。でも僕らは在庫してる。いつ注文があっても出せる体勢にはなってる。
今は注文なくてもね、昔はあったのよ。欲しい人がいたんだよ。
昔、発売しようと決めた時には、その瞬間の情熱があったはず。
それは忘れたくないから、出来れば廃盤にはしたくない。
離婚した相手をTVで悪くいうタレントは嫌いだ。好きだった頃が確かにあったでしょって気になる。それと同じ。
そんな例えでいいのかどうか分からない。

0円が続くたばを見ながら、そんな事も思う。

でも、そろそろかなぁ。
人力の範囲を越えてきたかも。いくつかアイテム整理する?
僕のキャパの範囲も越えたかも。そろそろ、誰かに、あるいはシステムに託さないと無理かなぁ。
頭では分かってる、2、3年前から。
でも、その仕事、手放すの寂しいんだよなぁ。