POLYSICSのリキッド

早々に売り切れて満員。
満員のはずなのに横の方と後ろの方にやや余裕がある。
リキッドのSくんと立ち話。
「もっとチケット出しても良かったんじゃない」
「いやー、無理っすよ。出しすぎて入れなかったらどうすんですか」
何枚で売り切れって数は決まってる。どのアーティストでもそれはあまり変わらない。
満員のライブ何回か見た。
バンドの客層と期待感で、全く同じ枚数、同じ動員数なのにギュッと客席の様子が圧縮されたり、ゆったりしたりする事があるという。
こればっかりは予想つかないらしい。
やたら、ロビーが混んでるコンサートってあるよね。
中じゃもう始まってるのに。
何しに来てんだって感じなんだけど、まぁそんな日もあるって事だ。


今日のポリはなんかやたら期待感高い。
見えるとこ見えるとこって人が詰めていくので、柱の裏とかステージの真横のとことか、ロビーとかガラガラ。
いいじゃない。
そういう事でいいじゃない。


ポリらしいSEから始まって、一曲目Baby BIASから。
ふーん、この流れいいね。
存在意義っつうか、独自性っつうか、平たくいうと、『らしさ』を感じる。
POLYSICSPOLYSICSらしい。


スピードに乗って、2回目のアンコールまで突っ走る。
最後の最後はブギーテクニカ。
なんの違和感もないけど、この曲は99年の1STアルバムに収録されていた曲だ。
あの頃の曲はもう出来ないなんて事は彼らにはなくて、最新シングルにも最初のアルバムにも同じ芯が通ってる。
そんなバンドはホント珍しい。


客席に見える『顔』がいい。やたらキラキラしてる。
今日の一番の収穫はそこかも。
僕らは98年からつき合ってるのだろうか。今年は何年だ。
結構長い事やってんな。
そんな気がしない、場内。
ここには、今、なんか始まってる空気がある。
バンドの未来に寄せる期待感がうずまいてる。
あの『顔』に見つめられてる限り大丈夫。
もちろん、そんなライブにしたのは彼らのパワーなんだけどさ。


打ち上げ、飲み過ぎる。