下痢から断食

とうとう下痢は4日目に入った。
ふらふらしてきたので、いつもの内科に。
「いやぁずっと下痢なんです」
インドネシアにボランティアに行った?」
「いえ」
「カキ食べた?」
「いえ」
と簡単な会話のあと、
「あーこりゃ大変。早く治さないと。とりあえずキンショク」
「キンショクってなんすか」
「食べちゃ駄目。禁食。暖めた牛乳ぐらいは飲んでもいい」

あらま。そうか。いつまでも治らないより、ここは一つ内蔵も休めようかと思う。
医者からの帰り道にふと気づくが、どのくらいの間食べないって事なんだろう。なんにも言って無かったな。
ずーっと禁食で死んじゃったらどうするんだ。そんな事はないだろうが、
あの先生が不親切でぶっきらぼうなのは、自分で考えろってメーッセージだって事にしておこう。

とりあえず24時間にしてみる。

折角なのでこれは「断食」であると定義してみる。もちろんダンジキと読む。

「だんだんと食事量を減らしてから、食べない時間を作り、そのあとも少ずつ食事量を増やしていく」という過程をふむとあら不思議、食べないだけの行為が健康法または行に変わっちゃう。
減食→断食→復食のすべての行程をコントロール出来れば、一週間ほどの絶食は誰にでも出来る。かなり健康な状態で出来る。
心にも体にも準備が出来ていない時の一週間の絶食はキツイと思う。死んじゃうかも。そこまで行かなくても倒れはするなぁ。もちろん水は飲まないと駄目。水だけはいつでも補給できる前提。

まぁたかが24時間なので減らしていく期間も短い、増やして行く期間も短い。
減食半日 絶食一日 復食一日でスケジュールを立ててみる。

なかなか快調に事が運び今日はもう既に復食一日目。
たかだか一日でも、体に水分以外入れないのはナニカ違う。肉体がプレーンな状態になっている感覚がある。その肉体感覚を受けて、精神の方も昂揚してくる。

これが、もっともっと長い期間取れると、空腹感が全く気にならない状態までいけるんだけど、まぁ一日じゃ無理だなぁ。

復食一食目はおかゆに決まってる。一口食べるとウマイ。普段は感じない米粒の甘さがとても明瞭になる。
どんだけでも食べられそうだけど、茶碗一杯で我慢する。ここでドカ喰いすると、なにもかも台無し。

短い時間だったけど、腹の中には何もない状態だった。おかゆ一杯が入ってきただけでも、違和感がある。
もはやプレーンでなくなりつつある。
もったいないけど、普通の生活にも戻らなくては。

明後日は銀杏BOYZの渋公にいくし、打ち上げにもいくだろう。
普通の食事に戻れる様に今日中にしとかないと。


今日はQUEに行った。
FARMSTAYの企画でFARMSTAY/ザ・サーキュレーターズ/BAZRA/ocean/その他
の5バンド。
内緒にされてたけど、その他はエレカシだった。
BAZRAの後エレカシが出てきて、ほとんどのお客さんはびっくりしたと思う。エレカシが出るって知ってて来た人も少数。なんで分かるんだろ、ネットワーク恐るべし。

エレカシはQUEで見てもエレカシで、楽屋で見てもエレカシで、通路に座り込んでる時もエレカシだった。
呆れる感じでスゴかった。

FARMSTAY中心の打ち上げ行ったけど、ずーっとホットウーロン茶飲んでた。なにも食べずにほっとウーロン茶4杯。帰ればいいようなもんだが、飲まなくても食べなくても、話さえあればいられるもんだなと思った。

いつのまにか、下痢の事は忘れてた。
快方、快方。

明日は普通のナニカ食べよう。