MUSICA, Akron OR DIE!!!!

daimas2010-02-12


とう訳でアクロンに行ってきました。
POLYSICSアメリカツアーに、今回はどうしても行きたかったんだけど、
自分の日本での仕事がどうしても片付かなくてどうしようか迷ってた。
で、もしかして一本だけいくかなんて思ってもみたんだけど、うーん、一本かあ、どうしよう。
なんて思ってたら、
朗報。
海外経験豊富な方には単純な事なんですが、
一日儲けるマジックがあったんですね。
自分の体は絶対に11日は東京になくてはならいんですが、
なんと12日の三時に成田を出発して、
それから10時間飛行機に乗って、アトランタで4時間乗り継ぎ待ちして、ほんでアクロンまで国内線乗ってっても、

まだ、アクロンは12日だ!!!
しかも、12日の夕方だ。空港からライブハウスに直行すれば間に合うぞっと。
夢のようだ。
儲けた一日!!
(でも帰りの時に一日返すんでチャラなんですけどね)


そんなこんなで、なんとかいけましたアクロンとニューヨーク。

東京出るときはアメリカの大雪情報が連日テレビでやってたんでビビったけど、
もうピークは過ぎてました。
でも、アトランタからの飛行機が出ない出ない。
4時半に出るてってたんだけど、
掲示板見にいくたんびにどんどん時間がずれてく。
アナウンスで「ICEがなんとかかんとか」って言ってる。
まぁしゃあねえなぁ、出るときは出るだろと思ってたら二時間遅れの夕方6時半て案内になって、
あららーこりどっかで時間つぶすかなんてのんびり構えてたら、知らないうちに早まってて、6時に変更になってて、あれ!全員乗ってる、言ってよ、おいてくなよー。
などと思った。気がついてよかった。
んでも、乗ってからも全然動かず、機内のアナウンスもまたICE話ですよ。
機内の椅子に座って40分ほどしたら、飛行機の天井からガーッ、ゴーッって音がする。
なんだこりゃ、何が起こってんだって窓から隣の飛行機みたら、
飛行機の背中に思いっきり放水して、雪を溶かしてた。
あ、あれと同じことを自分が乗ってる飛行機もやられてるんだと納得したけど、なんて原始的なんだ。


ともあれ、なんとかアクロンについた。寒い。
アクロンはポリシックスにとってはとても思い入れ深い場所。
なんつったって、DEVOの故郷。
しかし、街にはなんもない。
予備情報としては「工業都市。タイヤ生産量世界一」以上。みたいな。
なんもないんす。木下理樹の絶叫級になんもない。
アクロンにはキューンの中山さんと行ったんですけど、なんか土産買いたいなぁって思って、ようやく見つけられたのは
「RUBBER CITY」って書いてあるTシャツ一枚だったって苦笑してた。


さて、飛行機のおくれもあり、6時OPENの会場についたのが8時すぎ。
会場名はムジカ。
ちょっと、どきどきたけど、向こうではヘッドライナーの出番は遅いんで、助かった。
ポリの出番は10時だった。
門番の人におそるおそる、「アイアムア スタッフ オブ ポシリックス フロム ジャパン」とかなんとか言うと通してくれて楽屋に。
長旅の終盤なんで、少しお疲れに見える。でも、少しだけ。
カヨちゃんはあったかそうな格好してる。ヤノはヨガマット敷き始めてる。ハヤシくんは勿論、燃えてる。日本で見る光景と一緒だなあ。
海外の楽屋広い。
こういうとこは日本もゆくゆくは見習っていくべきだと思う。
でも、広い分、寒い。
「寒いと下積み感あるよねー」とフミちゃんが言う。

タバコ吸いにいく。
禁煙が進んでるアメリカでは会場内は言うに及ばず、楽屋も禁煙。
会場の裏口に狭いスペースがあって、もちろんオープンエアー。そこにお客さんが出て来て、ものすごく寒そうにタバコ吸ってる。
そんなに寒い思いするんなら中にいればいいじゃないと思うんだけど、外に出て来て吸ってる。
そこしかないもんだから、僕もそこ。そこしかないもんだから、フミちゃんも、そこ。メンバーなのに、お客さんに混じってソコ。灰皿が雪に隠れちゃってるよ。
若干、タバコ吸うにに生命の危険を感じる。凍りそうだ。


ほどなく、みんなツナギに着替えて、ポリの登場。
出てくる前からすごい歓声。
民族性なのか、男女比なのか、
日本での歓声とは比較にならないほど、野太い。
場内には300人ほど。
すげえなこれ。
ものすごい密度の高い300人。
アクロンだよ。
アクロンにこんなにポリを待ってる人がいる。
ツナギ着た人もちらほら。


そして、本番が始まる。
始まってみると、ポリのステージはここでもどこでも同じなんだなあと思う。
Pから始まって、どんどん過激に空気ねってって、アイマイミーマインで一つのピークを迎えて、
ベイビーバイアスでは客席もみんな楽しそうにジャンプ。
あ、ファイヤーバイソンになったら、ツアマネのショーンがすかさず風船持ってくる。

もう場内が完全にホットになって、最後は最新アルバムから Shout Aloud。
これってさ、日本でやってることと完全に同じだよね。
だって、二曲目でピーチパイだよ。
「青木の主催」だよ。
東京からかれこれ20時間近くかけてこんなとこまで来て、そんな日本語聞くと思わなかったよ。
どこでも、一緒なんだなあと思った。
海外だからって、実はなにも変えてなくて、ポリはどこでもポリのままで、
それがいろんなところで受け入れられてるんだなあと改めて思って、胸が熱くなったよ。
だから、日本でポリ見てる人は、とっても胸はって見てもらいたいです。
日本の各所で繰り広げられているポリのライブは、アメリカでもヨーロッパでも、やってること全く同じ。
つまり僕らは、世界中で絶賛されている、世界を驚かすクオリティのショーを日本で見ているんだ、それってワールドワイドに幸せだ。なんて思った。ちょっと熱くなりすぎ?


とはいえ、曲順やプレイ以外ではやっぱアメリカ仕様になってるとこはある。
やっぱMC。
発音よりマインドだと、各地で使い続けた方かなカタカナイングリッシュが冴え渡るんですよ。
トイスの使いどころは三回くらいだったろか。
最初はやはりハヤシくんが全力で「トイス」と言って見ても、半分くらいはポカーンとしてる。
二回目のMCくらいで
トイス ミーンズ ハロー」なんて大雑把な説明があり
「スクール!」「オフィス!」
「エブリタイム ユース トイス!!!」
なんてハヤシくんが叫んだあたりからは、もう大体日本と同じ。
終盤は全員がハッピーな顔で「トイス」になっちゃう。

ツアーのたんびにご当地ネタ入れるサービス精神はここでも発揮されている
「ファッキンクール、ディーヴォ クレイジー
「アクロン イズ セカンド ホームタウン!!!」
これはばっちり決まった。
なんだかよくわかんなけど、僕もアクロン好きになったくらいだ。

大発見がひとつ。
リーダーは英語だと噛まない。見事に噛まないぞ。これはなんでだろう。とても不思議だ。


本編最後の Shout Aloud終わっても
ワンモアーソング
の、これまた野太いコールはなりやまず。
スラッピーとエレクトリックサーフィン。
お客さんとの一体度は、ほんとすごいよ。日本でやってるツアーみたい。
お手並み拝見てなこと全然ない。会場中がハッピー。

着替えたり、楽器片付けたり、物販片付けたり。
その合間にサインを求めるお客さんがどんどんくる。
メンバー全員、いちいち気さくに答える。
こういうのいいなあと思う。


全部終わったら12時すぎてたかな。
メンバーにとっても長い一日だったと思う。
みんなで、車に乗り込む。
フォードのバン。
日本でおなじみの楽器車ハイエースに形状はにてるけど、二周りほど大きい。
それに、トレーラーっていって楽器などを積み込むハコをくっつけて引っ張ってく。トレーラーの大きさがハイエースくらいあるかな。
運転はPAのスカイラー。この人もいい感じで、いいPAでした。
全員乗り込むと日本で「お疲れさまでしたっ」って言う。
助手席に乗ってたツアマネのショーンが振り向いて
「明日はロングドライブなんで、朝七時に朝食場所に集合。朝食いらない人はもう少し寝てていいけど、7時半出発」と英語でいう。
みんなハーイって言う。
そして、一日が終わって、また明日。
明日はニューヨークで、6連チャンの4日目。これ、すごいね。
言葉にしにくいけど、すごいなあと思う。