テレフォンズ

the telephonesのツアーファイナル。
赤坂ブリッツで、YOUR SONG IS GOODNorthern19
ユアソンから盛り上がってたな。
ノーザンの暑苦しい熱さも最高。
で、テレフォンズ。
やっぱツアーから帰ってくると逞しくなってる。
あれなんでだろね。
どんなバンドでもそうだね。
たまにはツアーなんて行かなくても逞しくなれっつーくらいに、みんなそうだね。
ま、そんな話はおいといて、
たっぷり70分。
彼らにしては長尺。いい具合に進行した。客席にいた人はみんな喜んでいた。
こんなハッピーな空間は滅多にない。
音楽を通して沢山の人が同じ空気をすう、同じ空間を楽しむ、
体でも、頭でも、
そんな祭りだったと思う。
大きな祝祭感につつまれていた、ツアーファイナルだったと思う。




で、感想終わりでいいんだけど、
なぜか蛇足の方が長い。
この先は、10円もらったら20円ほしがり、100万円もらったら200万じゃないとイヤだという、欲しがり病の一言として聞いて下さい。
さてさて、みんないい顔してる。一様にいい顔してる。
ん、もっとポカーンとした人や、腕組みの人がいてもいいような気がする。まだ好きになってないけど、電車で帰ってから寝て、明日の晩ぐらいに好きになってくれそうな顔した人がいてもいいと思う。
そりゃ欲張りか。
なんか、こう、今日はパクッとはまっちゃった感じで、
ここまでやって来た事のひとつの完成形をみたよな気がする。
それはとっても、いかった。
そしてそれから先は。
終ったばっかで先走りすぎか。
テレフォンズは不思議なバンドで、
ライブバンドとしても強力だ。ガレージやパンクやメタルのエッセンスはそんな時にとても重要な武器になる。レジェンド好きのとこもある。
そんでもって、今ドキの音楽の流れをさらっと上書きして、うわ、こいつらこんなとこから抜けて来た風な知能犯でもある。
頭デッカチで肉体派みたいな。
他方では、たくさんの人と繋がろうとしていながら、時に突き放す、ツンデレキャラでもある。
まじめに熱く音楽を語ることもあれば、脱糞とお尻に終止することもある。いや、同じ時間にそれが行われている。
義理に熱いおっさんの顔も、怜悧なエリートの顔も持ってる気がする。
そんな矛盾には数え上げればキリがない。
そんな違和感をぶん回すことがデカイ魅力だったんだけど、これまでの数年でテレフォンズの個性はこんなに受け入れられてしまった。
こんなひねくれてて、一筋縄でいかないバンドが、こんな一様な空気につつまれている姿はだいぶ感慨深い、そして少し不安にもなる。
これはこれで、いいのか。それとももっとデッカい揺さぶりがあんだろうか。
ツアーファイナルで、ここまでの空気を作った。
これはこれでテンパイな気がする。よう作った。
さてさて、次はこの元気玉をもっとデッカクするんだろか。それとも全然別なとこからいくんだろか。
自分としては、暗闇と太陽が合体してぼんやりした明かりになるんでなくて、
暗闇閃光みたいな、
天使と悪魔が合体して悪魔天使みたいな、とんんでもない新しいものになって欲しい。
ようするになんだか訳が分かんないんだけど、
誰も見た事無かったんで、形容する言葉がまだ発明されていませんでいた、すいません、
級な、そんな光景みたいなぁ。
もっと、もっと。

蛇足でした。
あれ、今日は一段と支離滅裂ですまぬです。