日曜なんで床屋

いつもは何か用事がある日曜だけど、
今日はなんもない。
たまには嬉しいな。
なので床屋にいってみる。
床屋いってさ、結構話す?
全然話さないや。
でも、何も言わずにアフロにされたりしたら困るので、
一応聞かれたことには答える。
トップはどうするとか、
サイドはどうするかとか、
もみあげはどうするかとか、
勿論、丁寧に聞いてくれるのがサービスなんだとは分かってるのだけど
僕としては、「あんたにはこれが一番」つってもう、こっちの言う事なんか聞かずにズンズン進めてもらって
しかも、それが最高だったら素敵なんだけどなぁ。
それも一つの「プロ」のあり方でないかと考えてみたり。
で、係の人の最後の質問
「耳は出しますか」
うーんと、そんな事考えた事ないや。耳だすとどういい事があって、どう悪い事があるんだろう。
困った時にはプロに聞くが一番だ。
「どっちがいいと思います」と聞いてみた。
なんでだろ、係の人はその時だけ口調が変わって
「俺なら出す!!」
って言い切った。
今までは優しい丁寧語だったのに、
なんでそこだけ
「俺なら出す!!」
まぁそこまで言い切るなら出してもらおうとは思った。
で、気になってその時初めて、カガミ越しに係の人のルックスを確認した。
その人はスカジャン着てて、髪型はマッチョな坊主だった。
俺ならって発言は、自分の坊主の事を言ってんだろうか、それとも僕の頭の形を見ていってくれてんだろうか。
よくわからないのだが、
マッチョ坊主に簡単に運命を預けてしまう、自分がちょっぴり嫌いになった。

とはいえ、出来上がりみても、耳が出てていんだか悪いんだかさっぱ判断つかない。結局どっちでもいい地味頭ってことなんだけど。