タスポ1700

それ、なんだって。タスポ1700ってなんだって。
実はまたしてもアレです。
財布なくした話です。まだそれ言ってんのか往生際悪いなって言わないでください。
新展開ではないんですけど、ミニミニ新情報なんですから。
去年の11月に財布無くしてですね、かなりの物を再発行したですよ。
保健証、印鑑登録カード、
タスポ作りたいんですって小田急線の窓口で連呼して駅員さんに苦笑された「パスモ
まだいくつかあったような。
後半の大物は運転免許。
なにしろ府中の先に行かなくちゃいけなけないんで、これ大変なんで最後の方。
でも、そのころは結構楽しんでた。
「失われた物を取り戻しに行くんだあ」なんて自分を鼓舞して。
失われた物ってより、落とした物なんだけどね。
で、最後の最後にタスポが残った。煙草買うカード。
これ写真がいるんで、免許の再発行の時に写真撮るじゃない、その時の写真が余るから、それ貼っておくる事にしたんで、最後。
でね、タスポを発行してくださいって申し込み書に写真貼って送ったの。身分証明として再発行済みの免許のコピーも同封してね。
スタジオとかでさ、バンドの人と一緒にいて、「あ、ワリいタスポ貸して」って何度言った事か。自販機しかないからねスタジオとか。
そのたんびに、煩わせてわりいなぁとか、ああ自分のタスポはないんだあって喪失感を味わったりしてたの。
で、申し込んで、安心してたら、これがなかなかこないのね。
えーっそうだっけ、タスポってそんなに時間かかんだっけって、思ってたら、発行センターから封書が届いた。
おっとうとう来たかって思ったら、そうではない。
「一度発行済みの人には新規で発行できません」って手紙が来た。
おおそうか、なるほど待ってもこないわけだ。
一人一枚なのか、考えてみれば当たり前だ。
僕がやらなければならなかったのは「再発行」の手続きだったんだね。
それってどうやるんだろうって、センターに電話してみた。
名前言って、生年月日言って、あと何言ったっけ。
「確かに登録されてます」
へぇすげえな。ちゃんとデータ残ってる。当たり前だけどすごいよね。
「再発行しますか」しますします。大至急しますよ。
「再発行するのに手数料が千円かかりますけど、どうしますか」
どうしますかもこうしますかも、もちろん再発行しますよ。
「お客様のタスポカードに1700円分チャージされたまま残ってますが、そこから引いてもよろしいですか」


ん、ん、ん
ああ、そうだ、タスポ作りたての時に、チャージ出来るのが面白くて2000円チャージしたんだ。面白がって一回だけ、チャージした金額でタバコ一個買った。だから1700円残ってるんだ。うわあ、そんな事あったなあ。すっかり忘れてた。
自分がすっかり忘れてるのに、タスポセンターの記録にはしっかり残ってる、コンピューターが1700円管理してるよー。それが電話一発で分かっちゃう。
すごいと言えばすごいけど、なんか怖い感じもする。
さて、そんな訳でメデタク、タスポも再発行。
再発行は写真おくらなくていい。以前の写真がセンターでスキャンされてんだね。見覚えありそで、忘れてた自分の写真が印刷されてる。さらにビビる。


メチャクチャ前おき長いんだけどさ、
タスポに1700円残ってる。使われないで。
拾ったんなら使えばいいじゃん。現金も入っててそれが戻ってこないのと同じように、タスポでタバコ買ってもいいじゃん。
そうそう、すぐに再発行の手続きしたんで気にしてなかったけど、パスモも600円くらい残ってたんだ。それも使われてない。
これってさ、僕が無くした財布って、まだそこらに手つかずであるって事なんじゃないのかな、もしかして。
モズがさ、誰にも手の届かない枝にさ、持ってったりしてないのかな。
なんか、そんな気するんだけど。僕の財布がどっかで、見つけられるの待ってるような気がするんだけど、そうでもないのかな。
「プロの拾い屋は現金だけぬいてあとはさっさと全部捨てるんだよ」って会社のクールな人は言うけど、プロの拾い屋なんて見た事ないもん。
使われなかった1700円はなんだったんだろう。放置されてた1700円はなんだったんだろう。すごく気になる。
やっぱモズじゃないかなあ。