列伝の名古屋

列伝の名古屋いった。
エルのシゲさんは豊橋の店にいって留守だった。
今年とか来年にものすごく輝くだろって期待を込めたラインナップの4バンドの楽屋はとっても若い熱気につつまれてて、いいもんだ。
楽屋で出番待ってると、前のバンドが息を切らしてステージから帰ってくる。
駅伝のタスキ渡すとこみたい。
汗かいてバタバタっと駆け込んでくる。
そうだな、汗かくよな。全力で駆け抜けてく印象。
で、バンドって、あるいは楽器って、ウタって、デリケートなもんだから、
ただ全力でぶんまわせばイイってもんでもない。
急に例え話になるけどさ、
競馬の馬のがホントにスピード出る時は、騎手を振り落としたときなんだって。
そりゃそうだ。騎手は体重軽いたって、50キロぐらいはあんだろう。50キロの重りはずしたら、早いさ。
でも、すんごいスピードでとんでもないとこに飛んでっちゃう。スタンド席とか飛び込んじゃう。やっぱ騎手がいないとダメなんだ。
バンドの人はどんな人でも、自分で衝動燃やして、そして自分で炎の行方をコントロールしないといけない。
コントロールっていうと、ちょと寂しい。
なんつーか、
頭カッカしてんだけど、キーンと冴え渡ってる感じ。
そんな感覚をいっつも持てる人が、最強のライブバンドなんでないかと。そんな事を熱気溢れる楽屋でぼんやり思った。
だいぶ、いい日だった。