五十嵐隆は犬になった

リキッドルーム、サンゲタン。
テレフォンズから始まる。東京だしホームっぽい。
ここのメンツでホーム感てなんなんだろう。かなりの浸透力。
あるいは浸透してなくてもしてても、フロアを熱くする陽性のパワーの賜物だろか。

でスパルタ。
最近、スパルタの好き度が急激に上がってる。
以前から、ライブ評では、狂気とか、鬼気迫るみたいな形容が使われてたと思う。
コウセイくんの常人でない感じ、パフォーマンスの熱気によるもんだろうと感じる。それはスパルタの魅力の大きな一部。
そして、最近のスパルタはさらにそっからひと?けしちゃって、
あら、別に構えなくても、準備なくてもすっと入って行けて、シンプルにいえば、踊れる。
いつのまにか踊ってる、踊らされてる。
これって、グルーブとかドライブ感とか、いろんな言い方あるだろうけど、
単純に、とってもいい感じ。
ライブバンド。
あとね、最近やってる新曲「水のようだ」これかなり好き。
遅い曲だけど、遅い曲が速い曲と同じかそれ以上の塊になって聞こえてくる。ライブでこの曲がこんな風に聞けると思わなかった。
スパルタすごいわ。



で、犬。
「犬が吠える」。
僕らは親しみも尊敬もこめて、あるいは単にいいやすいから、バンドを短縮形でよんだりするけど、
やっぱ、犬が吠えるは犬だよね。多分。
前回、名古屋では確信まではいかなくて、予感みたいなもんだったけど、
五十嵐くんは犬になった。
完全になったと思う。
924の時は五十嵐だった。by TAKASHI IGARASHIって言葉が必要だった。
そして今日は、あ、これバンドだ。
それも普通のバンドではない。
来日って雰囲気が漂ってる。どう言えばいいんだろ。存在感がそう。日本のバンドっぽくない。
カラッとしてるかって言うと、そういではない。ジメッともしてるけど、日本の湿気ではない感じ。
そして、今でも充分イケるんだけど、これからって期待感がムンムンする。イキの良さ。
こっから更にどんどんスゴくなっていく気配がそこら中にただよってる。
そういう意味では新人ぽい。
そしてバンドは強力になってる。
リズムが極めてスリリングな曲、ギターの壁に埋もれるのが心地いい曲。
やっぱこのバンドメンバー強力ね。
以上を、大胆に要約すると、さして若くもない外国の新人バンドに似てるって意味だろか。
違う違う、もっと特別な事。

戯れ言はおいといて、五十嵐くんは「犬が吠える」で、イキイキと輝いている。
このバンドでのこの立ち位置、心底楽しんでいるみたいだ。
何かおこりそうな気がする。