もう一個怖い話

別の日、よい天に行ってみた。
ちょっと小腹の減った12時。
カレーうどん下さいつって、待つ事しばし。
出来上がって湯気が立ってるドンブリみたら向かいの席のKさんが
『うわあぁ、おいしそうですねえぇぇぇ』と目をキラキラさせて言うので
じゃ、ちょと食べればといったが運の尽き。
いんですか、ありがとうございますと言いながら一心不乱に僕のカレーうどんを完食してしまった。
あれれ、すごいなあって感心していても、小腹はすいたままなので、
コジマに「カレーうどん、もう一杯」って頼んだら
「そちらの方が三杯食べたんで品切れです」
えーっとびっくり、アンタ三杯目だったのね。三杯目だったのにあんなにキラキラした目で「おいしそう」って言ってたのね。
これ、かなり怖かったわ。
びっくりした。
しかもパターンは三杯とも一緒で、他の人が頼んだのを喰い尽くすってパターン。
それが三回。なんか見事っす。
そして彼女は
「じゃあ帰りマース」って言って帰ったのでした。
黒霧島の一升瓶空けて、カレーうどん三杯食べて、千円置いて帰ったのでした。
豪快さんです。
「マース」が耳に残りました。

いい具合にぼやけてるので記念写真を。


で、僕はカレーうどんでなくて、冷たいおソバをしゅるしゅると啜って帰ったのでした。
いや、ソバはおいしかったけど、おいしかったけど、カレーうどんも食べたかったのでした。湯気たってたし。