クワガタ

夏の始まり、大型電気店にいってみたら、店内スタンプラリーやってて、
娘がスタンプ集めたら、景品はクワガタ虫でした。
オスで立派なツノ。ミヤマクワガタの体型なんだけど色つやはノコギリクワガタ
これなんていう種類だろう。
焼きぞば入れるような、プラスチックのぺにゃぺにゃした容器に入れられて、
その容器はやっぱり焼きそばみたいに輪ゴム掛けられてました。
こんな雄々しい形した生き物なのに、こんな扱いうけて不憫だった。
だって小学校の時、カブトムシ取りにいって、クワガタ取れたらすごい嬉しかったもん。
カブトムシは養殖出来るからペット屋でも安くて、クワガタは買い取りも高かった。
いやいや、高い安いじゃないんだけど、なんかね、きゃしゃな体型なんだけどツノだけビーンとそそり立って
その感じカッコいい。
不自然なくらいツノがデカイとこがカッコいい。
で、家に帰ってちょっと大きめの水槽に土を入れてそこらから拾って来た木を入れてみたりして飼ってました。
しばらくすると家の者が言うんですよ、
「こんな水槽で一生終えるのは可哀想だから、近所の林に逃がしてあげたい」
その気持ちは分かるけど、ここらに生えてるのはは杉ばっかりだから、きっとクワガタのエサはないから、餓死してしまうんでないだろうか。
たとえ狭い水槽でも、今みたいに「虫ゼリー」しか口にできなくても、クワガタにとってはいいんでないだろうか。
などと僕は考えるのだが、一体どっちが正しいんだろうか。
一番いいのはクヌギの森まで行って、放すのがいいの決まってるんだけど、
そんなのどこにある。
わかったわかった、とにかくクヌギの森をさがすまでちょと待って
といってとりあえずライジング行くわってでかけたけど、
帰ってきてみたら、クワガタは虫の息。この夏までの命だろうとは思ってたけど、ちょっと早いなあ。
生きてる事は生きてるけど、ほとんど動かない。
とりあえず近所、土のあるとこに置いといた。
夕方になってもう一度見てみたら、完全に死んでいた。
最後に外に出れて嬉しかっただろうか。そんなのクワガタ本人には関係なくて、人間だけが思ってる事なんだろうか。
最初から外に放すといかったんだろか。でも樹液がないぞ。
肝心のクワガタがどう思ってるのか知りたいと思った。
夏ももうすぐ終わりですね。