ライブ

ポリは一日目。
前日にハヤシくんたちと飲んでたら、微妙に緊張してた。
へぇ彼ぐらいいろんな体験してる人でもそうなんだ。そう思って頼もしかった。
ポリはいつでも、プレッシャーのかかる場面であればあるほど力を発揮する。
でも、ポリじゃなくとも、ライブに強いバンドって必ずそうなんだ。


一日目、レイクの最後に出てきたポリは素晴らしかった。
八年も連続で出てる彼らにとってはひたちなかはホームみたいなもんなんだなと思った。
自分のホームで、しかも今日はしめくくりをまかされてる。
長男が仏壇をあずけられたようなもんだ、言い過ぎか。
出番がかならず朝イチってことも続いたなぁ。今年は出れないんだなぁと思った年もあったなぁ。暑くてフミちゃんばったり倒れてた事もあった。
いろんな思い出背負ってみて、そしてなおかつ前を見るポリシックスは、とってもカッコ良かったよ。
今年のひたちなかは、出演バンドがライジングとパッキリ別れた。かぶってない。
その経緯はおいといて、今年のひたちなかは、「俺はここに出たいから出るんだ」って気概の人が多かったように思う。
思わぬところで、フェスの純度が上がってる。
これはこれで、結果としてはいい作用なのではないかと思った。ライジングがすんごく楽しみになった。
ひたちなかに話をもどせば、
3日目の一番手のエレカシのやる気満々メニューとか、クレバのステージでのキック再結成のニュースとか、
もちろんトリのエルレとか、このフェスへのそうとうな思い入れがいろんなバンドに感じられて、それがすごかった。
そうなんだよなぁ、フェスに出演してみて「いつもどおりにやりました」みたいな感じはどうも僕には物足りない。
やっぱその舞台にたつからには「せおう」か「カマす」かどっちかじゃなくちゃ。
いつもどおりじゃだめなんだ、意味と気合いが必要なんだって、なんかことさら思うんだけど、今年のフェスは。
で、ポリシックスはそれをやってたと思う。
見た人みんな、感動的な光景だったって言うのはそこなんでないかと思う。
ほんと、いかったよ。


スパルタ、かなりしびれた。
前々日のシェルターの密室感、一体感みたいなもん。
どんどんどんどん、どこにいるのか分かんなくなってくような、
その自分を失うような高揚感は、ロックの醍醐味だし、
スパルタはそんな危うい空気に持ち込む数少ないバンドだってことをいまさら思った。


テレフォンズ。
グラスに出てる人でさえジタバタしてる。
だから新人でウィングに出てるテレフォンズはもっと殊更にジタバタして
そのステージを越えなくちゃいけないと思ってたら、やっぱするっと越えてた。どこでやっても似合わない感じが、相当よかった。


仕事したことないバンドの話になるんだけど、言いたいので。
背負うとかカマすとか、そんなキーワードを心にしまいつつ沢山バンドみたんだけど、
フォレストで真心みた時には、そんな言葉も忘れた。
フォレストに真心、似合ってたなぁ。
ほんと、いいもん見た。
もちろん「やってやる」って思ってなければあんなステージ出来ない筈なんだけど、
そんな気負いは表に全然ださず、リラックスした佇いなんだけど中身はガンガン攻めてくって
あれ大人だなぁ、ズルいよ。完全にやられた。フォレストのベストアクトだと思った。