ARTS

今日はQUE。
実はユニットではオーガの企画でアナログフィッシュとやってる。
うーんこれは行きたいのだけど、
なにしろARTSは鹿児島の最南端、枕崎市という、
よっぽどのカツオマニアしか分からないよな、はるか遠くから
総勢9人で来てるバンド。鹿児島空港まで車で1時間半。飛行機に乗って全員が移動すれば、「早割」使っても一発30万。
そして全員仕事持ち。費用のことを無視しても、なかなかたびたびは東京にこれない。
つまり、これを逃したら、もう今年は見れない可能性も高い。
だから今日はQUE。
イベントは「VIVA YOUNG」うーん、名物企画。
主催は24/7の倉山くん。
24/7とARTSの2バンドでやる、しかもARTSは90分やるって聞いてて、
大丈夫かいなと内心思ったんだけど、
すんごい堪能した。ばっちり正解でした。

恥ずかしながらARTSは初めてみた。
七月に出るCDの音は前もって聞いてたんで、
うわ、カッコいいと思ってはいたけど、
ライブはそれ以上だった。
ステージも客席も、とんでもなく陽性のエネルギーが溢れてる。
そしてそれは、『何にも考えずに脳天気にパーティやろうぜ』って感じではなく、
ほんなもん、悲しいことだってしんどい事だってあるわさ、でもよ、ここでは絶対楽しんでいこみたいな、(本人ぜんぜんそんな事いってません、超訳っす)
薄っぺらくない、ずっしり厚みのあるポジティブさが、会場中に広がってて、
すんごく楽しい場所だった。
お客さんすごいね。ARTSのお客さんと24/7、VIVA YOUNGのお客さんがいい具合に混じってたせいもあると思うけど、
ひたすら自由に、伸び伸びと今日この場所を楽しんでる様子は、この人たちシアワセだわと思った。そこに自分も混ざってて嬉しい。
スカをよく知ってる訳でもない自分も十二分に楽しめたのは、
スカだってなんだって、ロックじゃん、ロックだってなんだって音楽じゃん。
人の心をうごかせばそれでいんじゃんて事なんだろう。

もうべつに、キャリアとかね、遠いトコから来てるとか、ジャンルとかあんまし関係ないくらい、ARTSは滅茶苦茶カッコよくて、それ以上に楽しかった。
だって、ワンマンでもなくて90分もやってて全然飽きない、もっと見たいってそんな気分、ほんと滅多にないもん。
今日初めてみた。あ、これもっと早くに出会いたかったとも思った。
次いつなんだろ、結構先なのかなぁ。この際だから来日気分でいんで、気長に待つんで、また見たい。

先にでた24/7は面白かった。
今日はARTSって意識も随分あったんだろうけど、その場の空気に火をつけて段々とあっためたり、時にウドンのビックリ水みたいに冷やしてみたりを重ねて、この日独特の温度に持ってく、バンドでオーガナイザーって事はこんな事かと、仕事師っぷりがニクイ。
ステージの倉山くんはシンガーつーより、伝道師みたいになってんね。スカの楽しさなんでも教えますみたいな、その役割ハマり過ぎてる。
今回ARTSに引き合わせてくれたのも、倉山くん。大いに感謝してます。

打ち上げは24/7のギターのコウヘイの店。
言わずと知れた『CCO』。
両バンドともホーン隊いるし、そりゃ出演者だけでもういっぱい風。
あんなに混んでて立ち飲み風のCCOはモリヘーの誕生日以来だった気がする。


ARTSはきっとまた来るだろうな。
こなきゃダメだよ、そんな。
夏の始まり7/2にひさびさにアルバム出るんだから。
郵便局もカツオ漁も、住職の仕事も、ひとときの休暇つくって、
また、あんな思いさせて欲しい。あれね、中毒性あると思う。