制約が

CDでもDVDでも、レコーディングや編集が終わってるのに発売まで道が遠いなぁと感じる事はよくある。
ジャケットなどのアートワークをどうするかとか、
ちらしはどうする、ポスターってつくるつくんない。
そしてそれはいつまでにあると間に合うのか、考えてプレス工場とか印刷屋さんに
確認したり調整したり無理いったり。
その前にデザイナーのスケジュールはどうなってるんだ。
もっとその前に、どんなデザインするんだ。
どうでもよければサッサと進行するんだけど、
これが作品として後々まで残ると思うとどうでもよくない。
いやいや、残る残らないでなく一瞬で消えていくものだとしても、
いい方がいい。そうに決まってる。当たり前だ。


そして、予算も期間も、有限だ。
時折思うのは、
いつまで掛かっても、いくら掛かってもいいから、最高のもの作りたいって思ったら、そうなるんだろうかって事。
確かに、そんな境遇にいる芸術家もいるんだろう。でもきっと一握りだと思う。
では、僕らが今やってることが半チクでだらしないもんかというと、そんな事ないと思う。
制約があるからこそ爆発する事ってあると思う。
100年かかっても完成しない何かを追求する事も素敵な事だけど、
今日中になんとかしなきゃって、ギリギリと絞りこんでいった時に初めて出るアイディアってものあるんじゃないだろうか。
そんなアイディアが鬼気迫るもんで、やっぱ追われた方がいいって、思った事も山ほど。
ロスタイムに点入れるんなら、なんでもっと早く入れないんだって話とは、似てるけど多分ちょっと違う。
予算についても一緒だと思う。
無限にあったからって、歴史にのこる名作が出来る訳じゃない。
例えば、映画の制作費の多寡が面白さに比例しないことをみんな知ってる。
なんかこう、せっぱ詰まった時にしか生まれないものってあるように思う。
迷惑だけど、沢山のそういう作品に巡り会いたい。


さてさて、これは何の話。どんな気分。
年末に向け、制作物が多くてしかもスケジュールが重なって、
目まぐるしくて、煮詰まってたんだけど、
それはそれなりにいい面もあるって思い出し直して、少し気持ちを落ち着かせてみたところ。
そして、明日も印刷屋さんに無理な相談して、
聞いてもらったり、断わられたり。
まだまだ続く気配。