連休なので

連休なので、買い物がしたいと家人が言う。
ストレス解消には買い物が一番いいんだそうな。
そんなものか、
ちょっと遠くまで歩いて100円ショップのダイソーまでいく。
広いフロアにいろんなものがあり、
いつもの事ながらたまげる。
以前、ヨーロッパの人が
「ステーキの値段より電卓が安いこの国は変だ」って言ってたけど、それもかなり昔。
そんなもんでないよね、もう。もっととんでもないトコまで行っちゃってる。


CDコーナーがあり、目を引く。
懐かしい名曲って書いてある。舟木一夫コロムビア・ローズ美空ひばり、 古賀メロディー、股旅もの、etc。
そこは500円なので、少し安心する。
でも、500円すげえな。
すぐ隣に文庫本のコーナーがある。
漱石、太宰、与謝野晶子、啄木、芥川、鴎外、もっともっと。
これは一体いくらんだろう。
値段がない。100円ショップで値段がないって事はきっと100円なんだろう。
坊ちゃん、100円。
いいのか悪いのかさっぱり分かんない。
「坊ちゃん」は100円でいいような気がする。「走れメロス」も100円でいいような気がする。
馬鹿にしてるワケでは全くない。
教科書にも載ってるように、広く沢山の人に読まれたらいいって意味で。
でも、なんだか「こころ」とか「斜陽」とか、梶井基次郎檸檬」とか
100円で買って読むのは気が引ける。
なんだかしんないけど、気が引ける。
そんな事を僕が思ってても、そこにはコーナーがあるわけで、
売る人も買う人もいるわけで、なんちゅう事ないんだけど、
でも、やっぱ、なんとなく。
感性、古い?
自分でも、どんな心持ちになるのか知りたくて、二冊だけ買ってみる。


さんざん徘徊して、いりそうな物、いらなそうな物を一杯買う。
これはこれで、我が家の人々だいぶスカッとしたらしい。
ダイソーでいいならいつでもどうぞ。


連休なので、本を読んでた。
ラッシュライフ (新潮ミステリー倶楽部)
前半、腹を立てたり、後半、時間を忘れたり。面白かった。
「死神の精度」読んだ時はそれほど思わなかったけど、僕は伊坂幸太郎さんが書くものは好きみたい。
本好きにはとっくに知られてるんだろうけど、
ま、好きな作家に後から出会うってのもいいもんですよ。
以前、若者が先輩に「お前は今からポリス聞くのか、一枚目から聞くのか。なんて幸せなんだ」って言われてた。印象に残ってる、そんな感じ。
で、アマゾンで、「重力ピエロ」と「オーデュボンの祈り」を注文しとく。
ついでに、あの実写なんだけどミニチュアにしか見えない写真集。
あれ見たかったんで注文する。
でもきっと連休中には届かない。そんな心理トリック。まあいい。
たまには時間がゆっくり流れる。