忘れられる

ラーメン屋に言った話の続きなんだけど、
ネギラーメン頼んだ。
いつもより出てくるのが遅い。
ああそうね、ネギを刻んでちょっとラー油つけて、それで時間が掛かるのね、なんてやり過ごしてたら、
僕の隣のお客さんには「おつまみネギチャーシュー」がピッと出るではないか。
お隣さんは、僕の後から来たではないか。
方々のお客さんにラーメンが出る。
カウンターの逆側の端っこのお客さんにネギラーメン卵入りが出た時に決定的になった。
なんだ注文が通って無かったんだ。
忘れられてしまったのね。
ま、誰しもたまにあるよねそんな事。
前にもそんな事あったような。
それは下高井戸のラーメン屋だった。
昨日の事のように思い出せるけど、
実は大学2年の時。
なんでそんな事を鮮烈に思い出せるんだろう。
20数年経ってるけど。
ああ、僕は20年に一回ぐらいの周期で、注文を忘れられるんだなと一人感慨にふける。
それは多い、少ない。
よく分かんないけど、きっと一生に一回も交通事故に遭わない人が一杯いるように
一人で何回も事故にあっちゃう人がいるように、
一生に一回も、注文を忘れられない人っているんだろうな。
反対にいっつも忘れられる人も。
なんて、無駄な事考えてみるのもいいもんだ。
無駄って無駄でない時もあるもんね。大抵は無駄だけど。でもときたま重要。