#1

で、アックスに行った。
なんか巨大な車のオブジェがあって、これ邪魔だなあと思う。
広い前庭が魅力の一つでもあったのになあと思う。付き合いが有り過ぎる人は言いにくいだろからなんて、思い切って言ってみる。
人が一杯いて、何人かの人に「食べないダイエットはいけません」と忠告されて、ありがたいやら恥ずかしいやら。見てもらっててどうもです。


ちょっとソワソワしてる様子の人が多いような気がするけど、気のせいかな。
ペリドッツは来月の発売に向けてって意味もあるし、メンバーも新しくなってるし、
そんなにライブ多いわけでもないから、初戦っていうか、また生まれましたっていうか、そんな感覚かも。
一曲目弾き語り風に。
やっぱ声いいなあと染みたとこで、メンバー揃って、「労働」。
世界がひらけるような、そこにある空気が変わるような、そんな気にさせる。
ペリドッツは純度が高いなあ。
すんごく、音楽の方に向いてる。
バンドなんだけど、バンドってジャンルでないとこにいるような気がする。それどういう事、うまくいえないけど。『高橋考樹のワンマンユニット』って書いてあるから、もともとそっちが正しいので意図通りなんだな、僕はナニ言ってんだろか、ほんとうまくいえない。
30分ほどの短いステージだったけど、最後の「ライフワーク」が壮大で、一つのステージが完結した印象。
照明、いかったなあ。一曲ずつ景色があって。曲のドラマがそうさせんのかな。
いいもんみた。


VOLAはね、まだ回数見られてる方。だからこっちもちょっと余裕持って見てられるかも、なんて思ったけどそうでもない。
8曲やったウチの5曲が新曲。おっ。
ずいぶんと前向きな姿勢だね。
新曲はどれも楽しい。
3曲目だっけ4曲目だっけ、アヒトくんが L O V E って手文字やりだした時はビックリしたよ。
先に心の準備させといてよ、椅子から転げるかと思ったよ。ずっと立ってたけど。そのぐらいたまげたって事よ。
でもね、アヒトくんのLOVEは西城秀樹のYMCAみたいに元気一杯で指の先まで伸びてるヤツでなく、
武田鉄矢のJODANのように失笑気味でもなく、なんかクネクネしてて艶っぽいの。
貴公子だからね、やっぱ。
あんな知性的な変態感を出せるのは、アヒトくんでないと。
あれは見た方がいいと思う。
新曲が沢山できてるんだろうね。そりゃそうだ、次はユニットでワンマンだもんね。
たっぷり曲揃えてワンマンに臨むって、それ楽しみね。
VOLAって、ほんとバンドって感じ。
ユタカくんがギター弾いてないで下向いてるだけで、なんかバンドなんだなあって思わせるトコある。
有江くん、髪切ったな、バンドだなあって感じする。
新曲の間に挟まれてたコミュニケーションとか、イントロが始まっただけで客席が沸いて、人気曲になったなあと思う。そんな強みも持っちゃって。


ペリもVOLAもその後のシロップも、グルーブしてる。ライブなんだからそうでないと。
で、それぞれのグルーブは当たり前に違うんだけど、それぞれ魅力あるんだよなあ。
シロップとVOLAはどっちもドラム中畑くん、ペリのベースもシロップのベースもマキさん、
人はどっかで重なってても、バンドのグルーブは全く違う物になっていく。
バンドって面白いねって、そんなトコでも思う。


で、シロップ。
ギターにユタカくん。これ驚いた、全く知らなかった。
あらまキたわね。新鮮でしかもハマってる。
10曲やったっけ。
今日の選曲ってさ、ベストなんじゃないだろか。
シロップのファンの人は一家言持った人が多いと思うんで、ベストの選曲の一つなんじゃないだろか。そう言い直したりして。日本語として大混乱してるけど許して。
Everything is wonderfulから始まって、(I cant') change the worldが聞けると思わなかったよ。
今日ずっと思ってたんだけど、客席の空気が普通のライブとちょっと違ってたよね。
最初っからナニが出てもノリノリってイベントも多いし、沢山人が入ってるけど一切無反応ってイベントもたまーに見るけど、どっちでもない。
満員で一杯人がいてその全員が固唾飲んでる感じがしたんだよ。
ナニが起こるのかしかと見届けてやろうって、真剣な空気。
そんなイベントだったんだろか、シロップだったからなんだろか。
そう思ってみてたら、ソニックあって、神のカルマの頃、一気にその空気が熱を持った。
これ、ほんと、気のせいじゃないの。
上着脱いだから覚えてる。熱くなっちゃってさ。
あそこ、ナニか起こったよ。
終わってアンコール一曲。
もちろんさ、あの曲も、その曲も、聞きたいなって曲は他にも腐るほどあるよ。
でも今日の流れすごく好きだった。
前のライブからずいぶん間が空いてる印象持ってる人もいるんだろうなとは思うけど、僕はそうでもない。
924もあったし、年末に幕張でやってたしね。年末から半年たってないよ。
毎日のようにライブやってるバンドいていいし、一年に一回しかやんないけどその一回が強烈なバンドがあっていいし。シロップはシロップにあったやり方がいいよね。
「#2はいつ?いつなのよ」とか声高に迫らなくとも、やる時はやってくれるって事で僕は納得。八月か。


いいイベントだった。このまま拡大していけば10万人の催しになりますって事とはかなり違うベクトル。
小さくても大きくて関係なく、確かな事を積み上げていくのが一番大事なんだなって事を再認識した。
ま、そんな固い話でなく、出てるバンドが素敵だったら素敵なんだよね。それもホントだよね。


楽屋で軽く乾杯あって、だいぶ少人数で。このシンプルさは珍しい。
そして、なんだかみんな音楽の話してる。それ以外話されてない。
ストロングスタイルだね。


明日の仕事が異常に早い人が何人かいたので、特に打ち上げはなく有志でどっか行きましょかと思ってたら、
結局はかなりのメンバーが集合。
だいぶ、いい具合に。

いい日だった。
ちょっと翌日ダメージ。