卒園式

結局僕は行かなかった。
両親ともいくと、下の娘を誰が預かるって話。
うーん、そいう問題なんだろかとは思うが、まあまあ。
卒園すると入学でがすぐで、どうやら行事はてんこ盛りみたいなので、卒園式は留守番することにした。
あとで娘に聞くと、園児で泣いてるのは半数ぐらいらしい。
ウチの子はサッパリ泣いてなかったらしい。
幼稚園ぐらいだと、物事を感じる力、それを深く受け止める力、考える力にバラツキがある。
先に成長してる子は、卒業とか別れの意味を深く感じて泣くんだって。
うちの子はケロッとしてたらしい。それ以上に驚く発言。
「明日から寝坊していいから嬉しい」
うーん、泣いてる園児の立場は。
いやいや、受け止める力にバラツキがあるんだよ幼稚園の頃は。そのうち泣く子に育ってね。その方がきっとモテる。それきっとほんと。
モテさせたいのかは重大な疑問。あとで考える。
お母さんたちは号泣モードらしい。
幼稚園は送り迎えもあるし、行事もいろいろあるのでお母さん仲間の付き合いが深くなるんだよね。
卒園式は子供の卒業であると同時に、お母さんサークルの解散式でもある。
そのあとも交流あるとしても、小学校が変わったりしてなにかと疎遠になって、今の付き合いじゃないもんね。お母さんたちにはひときわ感慨深いイベントらしい。
僕は僕で家にいて、七年前は影も形も無かった命がもう20キロになっておんぶすると腰痛いとか、なんにも出来なかった頃あったのに今はおしゃまな口きくよなあとか、そんな事をたくさん思い出して、しみじみ。しみじみ。