銀杏BOYZの渋公

やたらすごかった。

会場前から熱気ムンムン。待ちに待った空気がそこらへん中にあふれてる。
僕が会場にはいろうと思ったら、関係者受付のちょうど真ん前で『水中、それは苦しい』のゲリラライブ。
まったくもって入り口を塞がれてしまって立ち往生。なんだこれは。

やっと場内にはいってみると、客席も興奮してる。
ステージ上にスタッフが現れて楽器のチューニングをするたびに、ワッと沸く。
10分前のベルでも沸く。
5分前のベルも当然沸く。

こんなに期待されて待たれている空気は他で味わった事が無い。

始まってからの熱のほうがもちろんすごい。

一階、二階、三階といろんな場所で見てみる。

渋公も三階の上の上までいくと、傾斜もかなり急で舞台も遠い。
でもそこで見てる人達の熱はライブハウスの一番前と変わらない。
普通はこんなとこまでこんなに届いてこないもんだ。
そんなコンサートは見たことないぞ。しばらく、その空気を味わう。

客席のエネルギーはすごい。でもステージ上の銀杏は時折その熱量をはるかに上回る熱を放出する。
やるなぁ。

とにかく彼らは沢山のものを客席に向かって渡してる。
貰うこともいらないって言う事も出来る。
貰っちゃうとだいぶ重いし、ポケットも相当ふくれて不格好かも知れない。いやいや両手一杯かも。
受け取ってしまったら絶対にスマートではいられない。
さぁどうしよか。
大事な人にはとびきり大事。
いらない人はその場で捨てればいい。
でも、とにかく沢山渡して来るんだよ。



峯田はやっぱりよく喋る。
2000人いても3000人いても彼が話し出すと、ステージ上から客席の僕に一対一で話しかけられているような錯覚に陥る。
きっと何万人を相手にしてもサシで話せる熱量が彼の中にあるんだろう。

終盤の中村ちゃんのMCは僕らの心に染みた。銀杏に入って良かったってそんな意味の事をごく自然に言っただけだと記憶する。
書いてみると普通だ。でも、そのおかげで僕ら客席にいたみんなが『これはゴイステの続きでなく、銀杏の始まりなんだ』とはっきり思うことが出来た。もちろん分かってた事だけど。ほんとに始まったとこの時思った。

村井くんも泣きそうに楽しそうだ
アビちゃんはやったって感じで立ってる。

メンバー4人ともそれぞれ楽しんで、それぞれの役割をきちんとしっかりやりきってるこの感覚はベテランバンドみたいでもある。
いい関係のいいバンドなんだなぁ。




打ち上げも盛況。
本番中に勢い余ってメールアドレスを公開してしまった峯田くんの携帯はひっきりなしに着信する。
次から次にメールが来て、電話をかけることもままならない。一次会の前半で1000件越えてたらしい。
考える前にやっちゃう、やぶれかぶれなところもでかい魅力だと思う。


いろんな人が居る。
メンバーはもちろん。いつものスタッフ。遠くから来たひとも。
水中のジョニー。今日もジョニーだ。
帰りのゲリラライブでは噴水に飛び込んだらしい。帰りにもやったのか。
猫ひろしさんだ。折角なので真鍋かおりについて僕の一方的な見解を熱く語ってみたり。普通に座っていてすでになにか不思議な気にさせる不思議な方だ。
ATF青木は始まる前から疲れ顔だが、時間が経つにつれもっと疲れ顔になる。
手コキ塚くんもコーラで粘る。

二次会もあり。朝方まで。みな元気だなぁ。
おつかれさま。