雑感

「雑感」は下らない事書く時に使われるので要注意。
きっと長いと思うので覚悟して進むべし。


仕事は難しいなぁ。
やりゃいいってもんでもない。
大多数の人には納得出来ない事かも知れないけど、仕事での評価は、その人が何をやってるかよりも、何をやっかを他人に見せられるかで優劣がつくような気がする。
会社でシコシコと終電まぎわまで仕事してても、誰も見てなければそれで終わり。
要領のいいヤツは早めに帰って、朝一番は絶対遅刻しない。
同じ作業してても、結局どう見えるかが大事だったりする。
見てる人は見てるってのは、ファンタジーでしかない。
社長の視界にはいりやすいのは、ハシコイ奴なんだ。
苦労してるとこを見せて、苦労について話す。
話すのが大事なんだ。
黙々とこなす奴は、運のいい時、またはタマにしか評価されない。
残念だけど、それが本当。
世知辛いなあ。
黙々と仕事してる奴にも非はある。
一人で仕事した気になっちゃって、なんだよ周りは関係ないのか。
巻き込むって事を知らないといつまでたっても一人だぞ。
一人で出来る事なんてたかが知れてるぞ。
結局バランスの事になってくる。
やるのも大事、それ以上にやってる事を他人に見せる事も大事。
コミニュケーションって言い換えてもいい。
大事なんだよぉ。

一人でやる仕事の代表は、陶芸。
なんでかしらないけど、陶芸。
自分が気に入らないと、買い付けの人が「あーっ」なんて叫んでる前で壷割っちゃう。
あれは勤め人には出来ない。
「オラオラ、材料費だってただじゃないんだぞ」と言われて首になりそうだ。
一人だから出来る事。
トイレで愛読してる「金持ち父さん」シリーズでは、そんな職人よりアパート経営してる人の方が、ずっと幸せらしい。
職人代表のイチローでさえ、金持ち父さんには認められないと思う。
働いた分しか稼げないのは損だって。不動産とか投資とか働いていない間にもお金を増やしてくれる仕事を見つけるのがいいらしい。
あんまり面白くないな。
アパート経営が死ぬ程好きだったら文句ないけど、そうじゃないだろ。
壷作ったり、毎日ヒット打ってるほうが、生きてるカンジがするんだけど。
嫌いなら読まなきゃいいって話だけど、読むのはなんでだろう。
誰でも大金持ちになれるって、大人の童話っぽくていいんだと思う。
あんなもん、恐ろしい数が売れてて、読んだ人全員成功したって話も聞かない。
そうだったら地球中、金持ちだらけだ。
やっぱ、童話なんだろう。あんたにもチャンスはありますよって囁かれてるのが心地いいんだろう。
でも、なんか違うんだよなあ。

こないだ、知ってるバンドの人と飲んだ。
話してる内容は面白い筈なんだけど、全然楽しくない。
なんでかなぁと家に帰って考えた。
あー、アイツ潰しがきくんだ。
バンドやっててそこそこいいカンジ。でも野望もあったり、知識もあったり、勉強してたり。
音楽バカとは違います。結構いろんな話も出来るでしょ。
どーかなぁ。僕にはピンと来ないけど。バンドやってて、辞めても食えそうな人には余り興味が涌かない。
涌かないけど、そんな人もよく見かけるなあ。
一昔前、一発あてたい若者が音楽に大挙向かった頃がある。
ホコテンがあって「バンドやろうぜ」って雑誌がとぶように売れた頃。
ブームは落ち着いて、野心ある若者は急速にゲーム作りにシフトした。
儲けるなら、ゲームデザイナーとかプログラマーだって時代があった。
今は断然ITだな。あるいは上場ゲーム。上場ゲームの中心もITだもんな。
ITっておおざっぱなくくり方もオヤジ臭いけど、実際オヤジなんでほっといて欲しい。
別にITはいい。そこで使い切れない大金を手に入れるのもいい。おめでとう。
でもなぁ、そんな匂いの奴がライブ後、しがない居酒屋で打ち上げやってるのは、どうも。
どうしようもない、他にやる事ない、潰しがきかない人の方が、なんやら魅力的なんだけど。
そんな事言ってたら、金持ち父さんに怒られる。
別に知り合いじゃないからいいか。

映画はたまに面白い。
KILL BILLKILL BILL2見た。DVDも見た。
滅多に見ないDVDの特典映像も見ちゃった。
タランティーノは楽しそうだ。
誰かが知っても知らなくても構わずに、少年期の憧れの人もどんどん起用して、映画として破綻しても関係ないとばかりにチャンバラやカンフーやアニメまでごっちゃにして。
好きな事やって、手応えあって、評価されて。あの人は幸せだなぁ。
みんなそんな風に生きられればいいのにと思うけど、そうはいかないみたいだね。
タランティーノだって一人で映画は作れない。
才能は才能、それをいかす環境をセッティングする周りのスタッフも必要。
いいスタッフに成れるといいなぁ。
いやいや、今更だけど。
ま、たまにはね。